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全日本病院学会

神戸市で第52回全日病学会を開催

日本医療の再興と閉塞性の打破について議論

【全日本病院学会 in 神戸】
厚労省医療課長が次期改定の課題に慢性期をあげる

  「第52回全日本病院学会in 兵庫」が10月10日・11日に、兵庫県支部の担当で神戸市・神戸国際会議場で開催され、全国から2,000人が参加した。
 西昂学会長(兵庫県支部長・医療法人康雄会西病院理事長)は、開会挨拶で「わが国医療が国境によって閉ざされていることは歴然としている。国内だけの展開では遅かれ早かれ限界がくる。
 これまで蓄えた知識、技術、経験を発揮できる場を世界に求めていくべきである」と、「グローバル社会と医療」をテーマに掲げた第52回全日病学会の問題意識を説明した。
 シンポジウムでは、テーマに即して「外国人雇用問題」「メディカルツーリズム」が取り上げられ、アジアそして世界の視点から日本医療の状況と課題が考察された。
 西澤寛俊会長は冒頭挨拶で「医療崩壊はなんら解決されていない。かなり危機的状況にある」と指摘、第52回学会で危機打開につながるメッセージが発せられなければならないという課題意識を表わした。
 これを受け、病院のあり方委員会企画「産業としての医療を考える」は、医療を社会的コストとみなしてきたこれまでの発想から社会産業として規定し直す試みに挑戦。また、シンポジウム「病院医療の再生」は、医療ニーズと提供体制の地域差を踏まえ、2次救急や最適な入院医療体制の維持・再編に挑戦する民間病院の
戦略が語られた。  一方、特別講演で登壇した厚生労働省保険局の鈴木康裕医療課長は、2012年ダブル改定の課題として、①慢性期入院医療、②在宅、訪問看護・リハ、③ドラッグラグ・デバイスラグ、④ものと技術の評価、⑤診療報酬の簡素化と努力に応じた評価のバランス、⑥勤務医等の負担軽減と役割分担、⑦地域特性の反映、の7点をあげた。
 慢性期入院医療を筆頭課題にあげた鈴木医療課長は、関連課題に「一般病棟における長期入院」をあげた。厚労省が6月に実施した横断調査結果を踏まえ、長期入院患者の病棟再編に踏み切る可能性を示唆した。
 また、「(診療報酬のあり方にかかわる)根源的な議論をする時間は来年夏までしかない」と指摘。限られた時間の議論であることから課題解決も限られたものとならざるを得ないことを示唆した。