全日病ニュース

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ベトナムから初の看護師・介護福祉士候補者

ベトナムから初の看護師・介護福祉士候補者

 EPA(経済連携協定)にもとづくベトナム人の看護師・介護福祉士候補者138人が6月6日に初めて来日した。内訳は介護福祉士候補者117人、看護師候補者21人。
 千葉県幕張で日本語や日本の文化等について学び、8月半ばからそれぞれの施設に向かう。全国で73の病院や介護施設が受け入れを決めている。
 インドネシア、フィリピンに次ぐ3ヵ国目となるが、ベトナムが2ヵ国と違うのは、日本政府の負担で母国で1年間の語学研修を受け、日本語能力試験(N3)をクリアしている点だ。
 前の2ヵ国の候補者も訪日前研修を受けるが、期間が短い上、日本語能力試験の合格は来日要件になっていない。この合格要件は、第1陣から5年後に、さらに高いレベルとするかどうかなどの見直しを日本側が判断することになっている。
 ベトナムは、日本だけでなくドイツとの間にも、看護・介護労働者の養成・資格取得の枠組みをこのほど設けた。
 アジアの優秀な若者を日本の医療・介護にどう誘致するか、諸外国との競争は強まる一方だ。