全日病ニュース

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規制改革会議 「患者申出療養」の厚労省案を高く評価

規制改革会議 「患者申出療養」の厚労省案を高く評価

 11月10日の規制改革会議は厚生労働省を招いて、「患者申出療養」(仮称)の検討状況について報告を受けた(3面記事を参照)。
 会議後の記者会見で、岡素之議長(住友商事相談役)は、「(前例のない医療は)申請から6週間で結論を出すようにする流れが確認できた。実施する医療機関は臨床研究中核病院あるいは特定病院が中心になる中、患者の近くのかかりつけの病院のようなところでも治療を受けられる道も残すという意味で大変前向きな説明を受けた。我々は、厚労省が前向きな姿勢にあると受け止めた」と厚労省案を高く評価。
 さらに、「この制度が、評価療養の一部ではなく、独立した項目になるように検討を進めてほしいと求めたところ、(厚労省は)その方向で検討中とのことなので、その点も評価していいかと思っている」と、保険収載を目指す評価療養とは別制度の方向に向かう可能性に期待を寄せた。
 その上で、岡議長は「本件はしっかりとフォローし、私どもが当初期待した形のものができあがるようにしていきたい」とフォローアップに注力する考えを表明した。