全日病ニュース

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採用数は8,244人と過去最多。6都府県と大学病院の割合は過去最低

【2015年度の臨床研修医】

採用数は8,244人と過去最多。6都府県と大学病院の割合は過去最低

 厚生労働省が2015年度に臨床研修医の募集を予定した全国1,018の研修病院・大学病院に実施した調査によると、同年度の臨床研修医採用数は14年度実績より452人多い8,244人と新制度後最多を記録、08年度に始まった医学部定員増の効果が表われた。
 15年度の募集定員11,222人に対して73.5%の充足率となった。
 大都市のある6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)における採用実績の割合は43.6%と前年度から0.8ポイント低下、過去最少となった。10年度から適用された都道府県別募集定員上限設定の影響が年を追うごとに増している。
 大学病院の採用実績は14年度の3,334人から3,436人と102人増えたが、全体に対する割合は42.8%から41.7%へとさらに落ち込み、制度開始後最少となった。