全日病ニュース

▲11月4日の中医協総会に臨む診療側医科の委員（左端が猪口副会長）

猪口副会長が中医協委員に選任。11月4日の審議から参加

【中医協】
鈴木委員地域包括ケア病棟について日医・四病協見解を提言

　中医協委員についた猪口副会長は、11月4日の中医協総会で、「日本の医療しいては病院の医療が少しでもいい方に向かうように努力してまいりたい」と挨拶した。中医協では総会に出席するほか、調査実施小委員会を担当する。
　猪口委員は全日病の医療保険・診療報酬委員会の委員長を長く務める一方、四病協では医療保険・診療報酬委員会を設置した2000年10月から委員長として活動、日病協でも08年4月から診療報酬実務者会議の委員長を務めるなど、病院界を代表する診療報酬のエキスパートとして知られる（このうち日病協の職は中医協委員への推薦決定後に退任している）。
　また、全日病が提唱し、四病協と日病協による提言ともなった「地域一般病棟」の発案者として、その理論的深化を担ってきた。
　「地域一般病棟」は診療報酬で地域包括ケア病棟として一部実現されたが、日医・四病協の合同提言（13年8月）とそれを深化させた四病協の追加提言（13年11月）は、その概念を、機能分化と地域包括ケアの視点から「地域医療・介護支援病院」へと発展させている。
　その猪口委員に後継を託すかのように、退任した診療側の鈴木委員は、3期6年務めた任期最後の中医協総会（10月28日）で地域包括ケア病棟のあり方について提言。その前向きな見直しを求めた。（下段記事を参照）