全日病ニュース

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医師数推計と医師偏在で踏み込んだ議論

医師需給分科会

医師数推計と医師偏在で踏み込んだ議論

 3月3日の医師需給分科会は、臨床医の数の推計方法に必要な前提や仮定等について確認。労働時間に関しては複数の仮定を設定するとともに、医師の勤務環境改善策の効果を一定程度見込んだ推計を行なうことで合意した。
 この議論で、神野構成員(全日病副会長)は「必要な医療需要に概ね対応できているという前提に立ち、現在の医師数を算出する」とある点に、「この前提は確認されていない」と異論を唱えた。
 推計方法を提案した松田構成員(産業医科大学教授)は、「(前提に立つというのは)現在の医療機能別の診療密度から推定される医師数を前提とするという意味だが、個々の医師がどういう医療を提供しているかを示すデータがDPCの原価計算しかないので、その活用も検討する」と、より精緻なデータの裏付けを確保する考えを示した。
 神野構成員は、また、偏在に関して、医学部定員増措置の影響と成果を詳しく検証する必要を提起した。

 

全日病ニュース2016年3月15日号 HTML版

 

 

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  • [3] 全日病ニュース・紙面PDF(2016年2月15日号)

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