全日病ニュース
若手経営者の会が消費税問題で勉強会 控除対象外消費税の税額計算の演習も
若手経営者の会が消費税問題で勉強会 控除対象外消費税の税額計算の演習も
第5回若手経営者の会が「病院経営と消費税」をテーマに2月6日に全日病会議室で開かれ、消費税問題の現状について講義を受けるとともに、控除対象外消費税の税額を計算する演習を行い、研鑽を積んだ。
冒頭に挨拶した西澤会長は、「若手経営者の会は次世代経営者の交流とネットワークづくりを目的にしている。
消費税は2017年度に決着することになっていて、今が大事な時だ」と述べた。
続いて、若手経営者育成事業委員会委員長の中村康彦常任理事が趣旨説明を行い、「病院経営が悪化して赤字になった場合、法人税は免れるが消費税は必ず払わなければならない。その意味で消費税は、病院経営において無視できないものであり、本日は十分に勉強してほしい」と呼びかけた。この後、四病協の医業経営・税制委員会委員長の伊藤伸一氏(社会医療法人大雄会理事長)が「医療機関における消費税問題解決に向けて」と題して講義した。伊藤氏は、医療における消費税問題の経緯を説明。1989年の消費税導入時と1997年の引上げ時に補填された診療報酬38項目のうち、16項目が包括化ないし廃止されており、その分は医療費の0.62%(2,560億円)に当たると訴えた。
2014年の消費税率8%への引上げの対応では、控除対象外消費税分の3%分について、「診療報酬によりマクロでは補填されたものの補填状況にバラツキがある」と指摘した。
2016年度税制改正大綱で、「特に高額な設備投資に係る負担が大きいとの指摘等もふまえ、2017年度税制改正に際し総合的に検討し結論を得る」と明記されたことを紹介。現在、医療界として、「病院についてはすべての仕入税額控除を受けることができる方式、診療所は診療報酬への上乗せを要望していく」ことを主張しているが、これについて伊藤氏は、「抜本的な方法である課税を主張しないのは、医療界の総意として要望をまとめるためであった」と説明した。
今後の課題としては、①消費税は税で解決する②補填のバラツキの要因を分析する③マクロだけでなく個々の病院への影響を議論する④仕入税額控除が可能な方式を考える─などの点を上げた。また、4月までには与党に要望を上げる必要があるとの見通しを示した。
伊藤氏の講義に続いて、税理士・医業経営コンサルタントの船本智睦氏による演習が行われた。消費税の基本的な知識についての説明の後、実際の控除対象外消費税の計算事例に沿って税額を計算した。実際に計算してみることで、実感として消費税負担の重さを学ぶ機会となった。
全日病ニュース2016年4月1日号 HTML版
[1] 第787回/2012年10月1日号
http://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2012/121001.pdf
が対象。したがって、グレーゾーンと. されてきた診療補助行為のうち、医行. 為分類で
特定行為とされた業務につい. て、一般の看護師が個別的指示の下で. 実施する ....
医療に係る消費税の課税のあり方の. 検討(消費税). 社会保障・税一体改革大綱(
2012年2. 月17日閣議決定)及び消費税法一部改. 正等の ...... いために医療機関に
負担(控除対象外消 ... 人協会の伊藤伸一副会長、全日病の猪 ... このうち今村氏、
伊藤氏、西澤会長.[2] 第762回/2011年9月1日号
http://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2011/110901.pdf
時に被災地を対象にした特例加算を設けることには慎重な意見が大勢を占めた。 ......
療消費税非課税の解消に向けて」と題. して、「控除対象外消費税」の問題を要. 旨以下
のとおり論じた。(8面に消費税 .... 伊藤伸一(四病協医業経営・税制委員会委員長).[3] 第783回/2012年8月1日号
http://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2012/120801.pdf
月27日、医療機関における建物等高額設備の消費税負担を診療報酬とは別に手当. て
する仕組みを検討するために、高額設備にかかわる消費税負担の実態調査を実施. する
ことを決め .... よって控除対象外消費税の償却ができ. るところと ... ることを確認したい」
(支払側伊藤委員). と、支払側 ...... 日本医療法人協会副会長 伊藤伸一. 公認会計士 ...
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