全日病ニュース

病院事務長研修コース・看護部門長研修コースへの参加のお勧め

医療従事者委員会　委員長　井上健一郎

　2002年度から「病院事務長研修コース」が開催されました。その内容は、事務長として必要な基礎知識から組織活性化、情報管理等、企業経営手法を取り入れた実践的内容となっており、本年度で第15回目を迎え、さらに精度を高めた形で継続しています。
　研修期間は、約８か月（月１単位、全８単位）にかけて行われ、評価試験に合格すれば「病院管理士」の認定証を付与され、現在までに、559名が認定を受けています。また、2013年より日々変わる医療行政の動向を知り、その環境に即応した知識を持ってもらうため、５年ごとの更新の制度も導入しました。
　また、2005年度からは「看護部門長研修コース」がスタートし、「経営感覚」、「イノベーション」、「実践力」を３つの狙いとして掲げ、研修会を開催しています。本年度で第12回目を迎え、現在までに459名が修了しています。2014年度までは年１回２か月（月１単位、全２単位）の日程で行い、修了書のみを付与していましたが、回を重ね内容が充実するに従い、受講者の中から認定制度導入への要望が強くなり、2015年度より、研修期間を約３か月間（月１単位、全３単位）へ改め、「看護管理士」認定・更新制度を導入することにしました。
　両研修ともに、研修を通じて修了者間での連帯感が強まり、研修修了後のネットワークが構築されるため、各自で連絡を取り合い、病院視察の会を企画する等、人脈作りとして大きな役割を持った研修会となっています。
　本年度も以下の日程で研修会を企画しており、研修会参加の検討材料として、昨年度の研修会に参加した受講者からの声を１名ずつ紹介します。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

第14回病院事務長研修コース
『チャレンジ意欲が湧く研修でした』
この研修で一番印象に残っているのは、課題解決を検討する場合、視点の違いで将来が大きく変わるということです。現状起点では目標が曖昧になり実行に至りにくいが、将来起点にすると、目標が明確になり実行を誘導するということでした。私たちはこれから、世界でも例のない超高齢社会を迎えます。その社会に向け大切なことは、過去の形式や前例にとらわれず、発想を転換し、柔軟に対処していく知恵を持つことだと考えます。それはまさしくこの研修で教えて頂いたことでありました。未来に向けてチャレンジです！
（医療法人財団立川中央病院事務長　石田秀一）

第11回看護部門長研修コース
『皆の力に支えられて』
第1回目の看護部門長コースに参加させて頂いた後、偶然にも同じ法人から（病院は違うが）第11 回目の研修にも参加させて頂くことができました。今回は管理の認定が取得できることも魅力の一つでしたが長い間の看護管理遂行の中での集大成として振り返りをすることが大きな目的でした。おそらく私が最年長ではなかったかと思いますが、若い前途ある看護師長さんやバイタリティー溢れる看護部長さん達と意見交換でき、年齢の差を感じることなく活力となりました。
　看護部門長コースの管理認定ということで、ただ管理に留まるのではなく経営に参画し将来構想をどう考え、抱えている課題にどう取り組んで行くかをわかりやすく指導して頂きました。私の宝物がまた一つ増えました。グループで支えてくれた皆様や講師の先生、全日病事務局の皆様に心から感謝しお礼申し上げます。
（特定医療法人社団愛有会三愛病院看護部長　小島けい子)