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ホーム全日病ニュース(2016年)第870回/2016年5月1日号ITツールを活用して病院防災訓練を実施...

ITツールを活用して病院防災訓練を実施

ITツールを活用して病院防災訓練を実施

 全日病の救急・防災委員会(加納繁照委員長)は2月20日、2015年度の合同総合防災訓練を実施した。
 医療法人伯鳳会グループの明石リハビリテーション病院およびその関連施設(兵庫県)を被災現場に想定。同グループの赤穂中央病院(兵庫県)と白鬚橋病院(東京都)に加え、グループ外から加納総合病院(大阪府)や明石市消防本部が参加した。
 大阪湾を震源とする震度6強の地震が発生し、デイサービスセンター「二見の家」が倒壊して傷病者が多数発生した想定。消防通報を受けて救出活動を実施するとともに、全日病のAMATを派遣して消防隊と協力してトリアージ、処置、搬送活動を行う訓練を実施した。
 当日の訓練では、明石リハビリテーション病院の災害対策本部長(古城理事長)から全日病の災害対策本部長(西澤会長)へ支援を要請。全日病災害対策本部長が被災地の幹事指定病院(赤穂中央病院)へAMAT活動拠点本部の設置を指示し、他の指定病院にAMATの支援を要請した。
 赤穂中央病院のAMAT活動拠点本部は、赤石リハビリテーション病院に現地活動拠点を設置し、参集先として指定。参集したAMAT隊が、小雨の中で本部の下命を受けてそれぞれの業務に従事した。
 今回の災害訓練は、ITツールを活用したのが特徴。各AMATがタブレット端末(iPad)を携帯し、ビデオ会議や各種ツールを活用して災害対策本部ならびにAMAT間の情報伝達・情報共有をリアルタイムに行った。
 AMATは、出発前にポケットwifiにiPadをつないでオンラインの状態に。位置情報をトラッキングするツール(iField)により、災害対策本部が各AMATの所在地を確認したほか、移動中もビデオ会議で情報を共有した。ビデオ会議には、GoogleのGメールやハングアウトを利用した。