全日病ニュース

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医療機器安全管理講習会開く

医療機器安全管理講習会開く

 2016年度の第1回医療機器安全管理講習会が「医療現場における生体情報モニタ、ナースコールの現状と課題」をテーマに8月18日、品質管理学会との共催で全日病会議室にて開かれた。
 「病院管理者の立場から見た医療アラームの問題点」について講義した全日病の飯田修平常任理事は、「医療機器の取扱い説明書には管理者の責任も書かれている」と指摘。説明書に則って取り扱っていないと、事故が起こった場合に問題になる可能性もあると注意喚起した。
 生体情報モニタや医療機器アラームによる事故が問題となって久しく、事故情報の収集・分析が行われているものの同様の事故が繰り返されている。
 全日病の医療の質向上委員会は、医療機器に関連した事故をなくそうと、品質管理学会とともに生体情報モニタやナースコールの課題を検討してきた。
 講習会では、練馬総合病院とひたちなか総合病院の取り組みが報告された。両病院におけるナースコール対応の実態と安全対策について報告があったほか、永井庸次常任理事が名札型赤外線センサを用いて看護師の動線とアラームへの対応状況を分析した結果を説明した。また、偽アラーム防止対策を含めた病棟看護師等の教育効果について検討した。そのほか、生体情報モニタアラームに関する米国の動きについても報告があった。
 医療機器の安全管理をめぐっては、アラームの精度やアラームの対応体制、偽アラームの減少対策など多くの課題がある。講習会では、2つの病院の取り組みを通じて明らかになった知見を共有するとともに、参加者間で医療機器の安全管理対策について討議した。

 

全日病ニュース2016年9月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 平成28年度第1回医療機器安全管理講習会

    http://www.ajha.or.jp/seminar/other/pdf/160603_2.pdf

    2016年6月3日 ... 当協会医療の質向上委員会は、日本品質管理学会の医療経営の総合的「質」研究会
    とともに、. この数年、生体情報モニタナースコールの現状とその課題を検討してきまし
    た。その内訳は. ①2病院で生体情報モニタに関する偽アラーム防止 ...

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