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全国の病院数は13施設減少、病院の医師数は2.2％増加

【厚労省】
2015年医療施設調査・病院報告の結果を公表

　厚生労働省は９月６日、2015年医療施設調査・病院報告の結果を公表した。病院数は前年より13施設減少し、病院の１日平均在院患者数は0.5％減少、１日平均外来患者数も0.4％減少した。病院の常勤換算の医師数は2.2％増えている。
　医療施設調査によると、2015年10月１日時点の病院数は8,480施設で、前年に比べ13施設減少した。病床数は156万5,968床で、2,293床減少した。
　病院のうち精神科病院は1,064施設で対前年比３施設減、一般病院は7,416施設で10施設減。一般病院のうち、療養病床をもつ病院は3,844施設（病院総数の45.3％）で、４施設減少した。
　施設数を開設者別にみると、「医療法人」が5,737施設で病院総数の67.7％と最も多く、前年より16施設増加。「公的医療機関」は1,227施設で14.5％、前年より４施設減少した。
　一般診療所は、有床診療所が7,961施設で394施設減少した。無床診療所は９万3,034施設で、928施設増えた。有床から無床への変更が増えているとみられる。
　療養病床をもつ施設数は、病院3,844、一般診療所1,050を合計した4,894施設で、前年より79施設（1.6％）減少した。規模をみると、50～ 99床が最も多く1,429施設（療養病床をもつ病院の37.2％）、１～ 49床が1,314施設（ 同34.2％）、100 ～ 299床は1,029施設（同26.8％）となっている。
　一般病院の施設数を、診療科別にみると、①内科が最多で6,823施設。②リハビリテーション科5,429施設③整形外科4,941施設が続く。前年と比べ、糖尿病内科、腎臓内科、リハビリテーション科などが増えている。他方で外科や産婦人科が減少している。
　とくに産婦人科または産科を標ぼうする一般病院は1,353施設で、25年減り続けている。小児科を標ぼうする病院は2,642施設で、22年連続して減少した。
　医療施設の病床数をみると、全病床数は167万3,669床で、前年に比べ7,043床減った。病院は156万5,968床で2,293床減少したのに対し、一般診療所は10万7,626床で4,738床の減少となっており、一般診療所の減少が病院を上回った。
　病床種別では、一般病床が89万3,970床で246床の減少、精神病床が33万6,282床で1,892床の減少、療養病床が32万8,406床で262床の増加となっている。療養病床は増加しているが、一般診療所だけでみると、753床減少し、１万657床となった。また病院報告によると、2015年中における病院の１日平均在院患者数は125万5,404人で、前年から0.5％減った。2011年から減少を続けている。このうち、精神科病院は前年から1.3％減少。一般病院は0.3％減少。一般病院のうち、療養病床は0.5％減で、このうち介護療養病床は7.6％減だった。
　病院の１日平均外来患者数は136万6,693人で、前年から0.4％減った。外来患者数は2001年から減り続けている。
　 病院の病床利用率は80.1％で、前年から0.2ポイント低下した。
　病院の平均在院日数は29.1日で、前年より0.8日短くなった。平均在院日数は、56.1日だった1982年から33年連続で短くなっている。都道府県別では、高知県の47.3日が最も長く、神奈川県22.5日が最も短い。
　病院の常勤換算の医師数は21万4,677.8人で、前年より2.2％増加した。薬剤師は4万7,941.8人で、前年より2.7％ 増加。看護師は78万7,404.2人で2.6％増加、准看護師は12万9,594.0人で、4.6％減少した。
　病院の100床当たり医師数は13.7人で、前年から0.3人増加した。看護師は50.3人で、1.4人増加。准看護師は8.3人で、0.4人減少した。