全日病ニュース
来年の全日病学会を石川に引き継ぐ
来年の全日病学会を石川に引き継ぐ
熊本学会は10月9日の夕刻、すべてのプログラムを終え、閉会式を行った。山田一隆学会長が熊本学会の終了を宣言。来年9月開催の「第59回全日本病院学会in 石川」で学会長を務める神野正博石川県支部長(全日病副会長)に「学会旗」を手渡した。最後に、田中英一実行委員長(武蔵ケ丘病院理事長)が挨拶。関係者に謝意を述べる際に、なみだをみせる場面もあった。
山田学会長は、「3,195名もの参加があり、熊本の復興支援だと受け止めている。今回の学会で、地域医療構想について、幅広く議論してもらった。熊本地震では、災害医療のあり方を深く実感し、災害時の医療を考慮した地域医療構想が必要であると認識した。これからも熊本の復興に向け、努力を傾ける」と述べた。
神野石川県支部長は、「北陸での学会開催は初めて。富山県支部と福井県支部の協力を得て、オール北陸で学会を開催したい」と述べた。学会のテーマは「大変革前夜に挑め! 今こそ生きるをデザインせよ」。神野支部長は、「医療・介護・福祉という殻を抜け出て、人々の生活に関わっていくという意味を込めた」と述べた。
北海道学会の優秀論文を表彰
10月8日夜の懇親会で、昨年の北海道学会の演題の中から選ばれた優秀論文の授賞式が行われた。表彰状と賞金が、川島周学術委員会委員長から受賞者に授与された。
【最優秀論文】
『同規模整形外科単科病院での患者満足度調査の検討』
竜操整形 竜操整形外科病院管理部 難波修氏
【優秀論文】
『脳卒中片麻痺患者に対する視覚的運動錯覚を用いたロボットスーツHAL訓練の実践』
秀友会 札幌秀友会病院リハビリテーション科 理学療法士 高川裕平氏
『認知症の合併が急性期脳梗塞治療のコストに与える影響調査〜看護ケア時間に基づいた患者別原価計算による検討』
脳血管研究所附属美原記念病院 診療情報管理士 内田智久氏 (現所属 大誠会 内田病院 本部)
全日病ニュース2016年11月1日号 HTML版