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介護給付費分科会が処遇改善加算見直し方針で合意

介護給付費分科会が処遇改善加算見直し方針で合意

【2017 年度介護報酬改定】

 12月9日に開催された社会保障審議会・介護給付費分科会(田中滋分科会長)は「2017年度介護報酬改定に関する審議報告」をとりまとめ、2017年度より月平均1万円相当の処遇改善を実施するために、期中の2017年4月に行われる介護報酬改定における介護職員処遇改善加算見直しの基本的な考え方について合意した。
 その内容は、「現行の介護職員処遇改善加算に、事業者による昇給と結びついたキャリアアップの仕組みの構築を手厚く評価する区分を新設する」というもの。新設する区分については、現行の処遇改善加算(Ⅰ)の算定に必要な現行要件に加えて、「経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期昇給を判定する仕組みを設けること(就業規則等の明確な書面での整備・全ての介護職員への周知を含む)」というキャリア要件を新設、そのすべてを満たすことが求められる。
 健保連と連合の委員は、時限加算として始まった処遇改善加算が現在も続いていることに対する疑問を示したが、他の委員は「審議報告」を概ね支持し、とりまとめに至った。

 

全日病ニュース2017年1月1日・15日合併号 HTML版

 

 

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  • [1] 処遇改善加算の拡充等で17年度に介護報酬の期中改定|第882回 ...

    http://www.ajha.or.jp/news/pickup/20161101/news20.html

    2016年11月1日 ... 処遇改善加算の拡充等で17年度に介護報酬の期中改定|第882回/2016年11月1
    日号 HTML版。21世紀の医療を考える「 ... 社会保障審議会・介護給付費分科会(田中
    滋分科会長)は10月12日、安倍政権が2017年度の重点施策に掲げる「介護人材の
    処遇改善」に関する議論を開始した。分科会は、厚労省が示した「現行の介護職員処遇
    改善加算の拡充をベースに介護報酬を見直す」ことで一致、2017年4月 ... 厚労省は、
    年末に結論をまとめる予定で、処遇改善に関する議論を続行していく方針だ。

  • [2] 審議報告 「療養機能強化型」創設の一方、特養の基本報酬引き下げを明記

    http://www.ajha.or.jp/news/pickup/20150101/news02.html

    2015年1月1日 ... 介護給付費分科会 処遇改善加算は継続、病院訪問看護は引き上げ。 ... このうち、
    処遇改善加算の継続には日経連などの委員が、特養の引き下げには介護保険施設系
    の委員が、介護療養型医療施設 ... 介護保険施設等の主な改定方針―「2015年度介護
    報酬改定に関する審議報告案」から ... 管理の充実化・経口維持加算は口腔機能を
    踏まえた多職種による経口維持管理を評価するものへと見直し、充実を図る。

  • [3] 改定率-2.27%で決着、実質は-4.48%。|第840回/2015年2月1日 ...

    http://www.ajha.or.jp/news/pickup/20150201/news05.html

    2015年2月1日 ... 2015年度介護報酬の改定率は表向き-2.27%で決着したが、実質は-4.48%という、
    介護保険史上最悪のマイナス ... 15年度の介護報酬関連予算には、消費税増収分の
    活用を得つつ、①給与を月1.2万円相当引き上げる介護職員処遇改善加算 ... 介護
    による収入にかかわる報酬は4.48%削減するが、介護従事者給与原資の一部になる
    処遇改善加算と小規模事業 ... 介護事業経営実態調査等介護事業をめぐる調査手法の
    設計は、介護給付費分科会でも、かねてから見直しを求める意見が出ていた。

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