全日病ニュース

地域包括ケア研究会の報告書について意見交換

【常任理事会】社会福祉法人を中心とした地域統合の動きに注意喚起

　全日病は10月21日の常任理事会で、地域包括ケア研究会の報告書「2040年に向けた挑戦」について討議した。
　報告書は、今年３月に公表されたもの。地域包括ケア研究会は、2008年の報告書で2025年に目指すべき社会の姿として、地域包括ケアシステムの概念を提案した。今回の報告書は、2040年に向けて、予測されるニーズや社会環境の変化を踏まえて対応すべき課題を整理している。
　常任理事会では、徳田常任理事が報告書の概要を説明した。徳田常任理事は、団塊世代が75歳以上となる2025年から団塊世代を看取る2040年に向けた視点の変化があることを指摘するとともに、地域包括ケアシステムが当初想定したように進展しないことから、修正する動きがうかがえると述べた。　また、サービス事業者の法人として、医療法人を中心とする「地域医療連携推進法人」の創設が可能となったが、社会福祉法人を中心にした連携を想定した「地域包括ケア推進法人」の推進を強調していることに注意を促した。
　出席者からは、団塊世代の医療・介護ニーズが急増する2040年を見据えた対応が必要との意見があったほか、研究会報告は、民間の多様性を軽視しているとの指摘があった。

2017年秋の叙勲・褒章で会員３人が受章

2017年秋の叙勲で全日病の会員から下記３人の受章が決まり、それぞれに以下
の勲章・褒章が授与された（敬称略・順不同）。
旭日双光章　山内　英樹　　医療法人八重瀬会 同仁病院
瑞宝双光章　山本　好信　　医療法人曙会 和歌浦中央病院
藍綬褒章　　鈴木　邦彦　　医療法人博仁会 志村大宮病院