全日病ニュース

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年頭の挨拶

年頭の挨拶

公益社団法人 全日本病院協会 会長 猪口雄二

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、つつがなく平成30年の新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。 昨年6月より会長に就任し、新執行部とともに協会運営に努力してまいりました。そして平成30年を迎えたわけですが、現在、超・超高齢社会となる平成37年(2025年)に向けて、既存の医療・介護提供体制の見直しに関する様々な施策が実行されています。この医療制度改革には、地域医療構想を含む医療計画、平成30年度医療・介護報酬同時改定、療養病床の受け皿となる介護医療院など、当協会会員の直面する諸問題が山積しています。また、医師の働き方改革、専門医制度も病院医療の存続に係る大きなテーマとなっています。さらに、地域包括ケアシステムの構築は、地域に密着した中小病院にとって、極めて重要な問題だと考えています。これらの見直しには、当協会として主体的に関わり、その意見を適切に発信してまいります。
 一方、当協会は三つの大きな事業を開始しました。まず、昨年の法改正により介護職も認められた外国人技能実習生受け入れ事業です。当協会は監理団体として、平成30年度中に受け入れを開始する予定です。もう一つは、医療提供体制の整備においてきわめて重要と考えられている総合診療医についてです。本年開始される総合診療専門医の育成には時間を要することもあり、全日病独自の病院総合医育成事業を開始します。これは、日本プライマリケア連合学会と共同で開催するもので、現在の病院に勤務しながら、病院総合医としてのキャリアチェンジを図るものです。また、介護医療院の法制化や体系化に対応するため、介護医療院協議会を組織しました。様々な情報収集を行うとともに、転換後のシミュレーション等を行います。
 昨年9月には、全日本病院学会in 石川(神野正博学会長)が、多くの会員病院職員の参加、素晴らしいシンポジスト、多彩な企画の下、盛大に開催されました。本年は、東京にて10月開催予定です。多くの方がご参加くださいますよう心よりお待ち申し上げます。
 全日本病院協会は、平成25年4月に公益社団法人として認定され、昨年、加盟病院数は2,500を超えました。激動の平成30年を迎えるにあたり、執行部一同、そしてすべての会員とともに、一致団結して日本の医療、地域医療を支える病院団体として活動していく所存です。本年も、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

全日病ニュース2018年1月1日・15日合併号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 会長の挨拶:全日病について - 全日本病院協会

    https://www.ajha.or.jp/about_us/aisatsu.html

    高齢社会がピークに達する平成37年(2025年)に向けて、国は社会保障と税一体改革
    を進めており、既存の医療・介護提供体制の見直しに関する様々な施策を実行してい
    ます。この医療制度改革には、地域医療構想を含む医療計画、平成30年度医療・介護
    報酬同時改定、療養病床の受け皿となる介護医療院など、当協会会員の直面する諸
    問題が山積しています。また、医師の働き方改革、専門医制度も病院の存続に係る
    大きなテーマです。そして、全国各地で行われている地域包括ケアシステムの構築は、
    地域に密着 ...

  • [2] 全日病ニュース 2016年新年号

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2016/160101.pdf

    が出来るよう協会としても支援してまいります。 医療に係る消費税については、与党の
    平成28年度税制改正大綱で平成. 29年度の税制改正で結論を出すこととされました。
    当協会にとって、控. 除対象外消費税の問題の解決は消費税導入以来の宿願です。 ....
    2016年 年頭所感. 2016年 新年のご挨拶. 全日本病院協会 副会長. 新年あけまして
    おめでとうございます。 本年より 3年間は、日本の医療介護にとって大きな変. 換期
    となります。2016年診療報酬改定、2017年消費税増税、. 2018 年診療・介護報酬同時
    改定が ...

  • [3] 年頭のご挨拶

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2006/060101.pdf

    1978年3月23日 ... 年頭のご挨拶. 平成ー8年の新春を迎えるに当たり、 心からのお慶びを申し上げます。
    当協会は、 医療の社会的重要性が増す中で、 国民に安全で質の高い医療を、. 医療
    が誇り と達成感をもって提供できるような環境整備を行う という基本理. 念を実現 .....
    急性期病院における平均在院日. 数短縮により、 医療・看護・介護必要度が高い患者.
    の受け皿機能も医療療養病床の役割になってきてい. ますc 医療区分ーの療養病床
    からの締め出しも行わ. れそうです。 「重」 でも様々な病態の合併症になると.

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