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新専門医制度の大都市への偏在は起こらず

【日本専門医機構】総合診療専門医数の専攻医数は153人に

　日本専門医機構（吉村博邦理事長）は12月８日の会見で、来年度から始まる新専門医制度の専攻医の一次登録の状況を報告した。当初懸念された専攻医の大都市への偏在は拡大しなかったことを確認した。大都市を有する都道府県に設けた上限を超えた診療科が一部にあったが、12月10日までに調整を終えたとしている。
　新専門医制度では、福岡、大阪、愛知、東京、神奈川の５都府県について、専門医の研修医数が過去５年間の実績平均を超えないという上限を設定。この基準をすべての診療科で満たす見通しであると報告があった。ただ専攻医のID を持っていながら、登録を済ませていない専攻医が100人強おり、２次登録での追加になると見込まれる。
　２次登録では、現段階で募集人数の上限を満たした研修プログラムの追加は認めない。12月16日からの２次登録では、人数に余裕のある都道府県の研修を受ける必要がある。今回初めて養成が始まる総合診療専門医の登録は、12月15日時点の調整後の採用で153人となっている。
　機構は12月16日に、調整を終えた一次登録段階での診療科別の専攻医数を公表した。