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東京学会のプログラムが確定 10月6・7日に東京・台場で開催

東京学会のプログラムが確定 10月6・7日に東京・台場で開催

【第60回全日本病院学会 in 東京】猪口学会長が特別講演。小泉進次郎議員が社会保障を語る

 第60回全日本病院学会 in 東京(猪口雄二学会長)が10月6・7日に「成熟社会における医・食・住」をテーマに東京・台場で開催される。このほど、そのプログラムが確定した。
 超高齢社会を迎え、地域包括ケアシステムの構築を通じて高齢者が地域で自立して暮らせる街づくりが進められている。その一方で、量的拡大を目指した経済成長に代わり、心の豊かさや生活の質を重視する社会が到来している。IoTやAIなどの技術革新によって生活スタイルが様変わりする中で、医療の未来予想図を考えようというのが、学会テーマに込められたメッセージだ。
 学会1日目は、開会式に続いて厚生労働省の吉田学医政局長による特別講演「より良い医療に向けて」があり、全日病会長である猪口雄二学会長自ら学会テーマの「成熟社会の医・食・住」について特別講演を行う。
 続く特別講演では、ウィルチェアーラグビー元日本代表選手の三阪洋行氏による講演「障がい者スポーツと医療との係わり―パラスポーツの可能性」が予定されている。2年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックを展望し、障がい者と病院のかかわりを考える企画である。
 2日目の「小泉進次郎衆議院議員との鼎談」では、厚生労働委員会で委員もされている小泉進次郎衆議院議員を迎え、「人生100年時代の社会保障制度」をテーマに、猪口学会長と安藤高夫全日病副会長(衆議院議員)が議論を交わす予定だ。若手政治家の社会保障に対する考えを聞く貴重な機会になる。

 1日目のプログラムでは、シンポジウム1「地域医療構想調整会議における現在の課題とこれから」が注目される。厚生労働省医政局地域医療計画課医師確保等地域医療対策室の松岡輝昌室長、松田晋哉産業医科大学教授、東京学会実行委員会の猪口正孝委員長の3人が、地域医療構想調整会議の現状と課題、そして今後の展望について意見を述べる。
 市民公開講座1「成長から成熟へ~生きづらさの処方箋~」では、社会医療法人河北医療財団の河北博文理事長が座長となり、AIを用いた医療技術を開発するアイリス㈱の沖山翔代表取締役(救急医)、医療サイト「メディカルノート」を立ちあげた㈱メディカルノートの井上祥共同創業者(医師・医学博士)、栄養士が子育て中の家庭に出向いて料理を作り置きするサービスの㈱シェアダインの飯田陽狩CEO/Co-founderの3人が、医療・健康にかかわる事業のあり方と課題について論じる。
 市民公開講座2では、東京藝術大学美術学部建築科准教授藤村龍至氏が、「地域包括ケアを含めた街づくり」について語る予定だ。
 学会2日目には、シンポジウム2「平成30年7月(西日本)豪雨災害におけるAMAT活動状況報告」が予定されている。また、シンポジウム3「どうなる、どうする医師の働き方改革」では、前厚生労働省医政局長の武田俊彦氏、東京医科歯科大学大学院の河原和夫教授、自見はなこ参議院議員が、それぞれの立場から今後の展望を語る。
 そのほか特別講演4では、筑波大学システム情報系の山海嘉之教授(筑波大学サイバニクス研究センター研究統括、CYBERDYNE 株式会社 代表取締役社長/CEO、内閣府ImPACT 革新的研究開発推進プログラム プログラムマネージャー)が、「成熟社会を支える革新的サイバニクス〜人、ロボット、AI、IoH/IoT 〜」と題した講演を行う。

「第60回全日病学会 in 東京」主なプログラム

 

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