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病院の２割弱で外国人の未収金

　厚生労働省は３月27日、「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」の結果を発表した。2018年10月の１カ月間で、調査対象となった1,965病院のうち、372病院（18.9％）が、外国人患者による未収金を経験していることがわかった。
　すべての病院に調査を依頼し、3,980病院（約47％）の回答を得た結果をまとめた。このうち、1,965病院の約５割で、外国人患者の受入れがあった。
　未収金があった病院をみると、病院あたりの発生件数は平均8.5件、未収金総額の平均は42.3万円だったが、総額が100万円を超える病院もあった。患者あたりの未収金の平均は、在留外国人が２万2,917円、訪日外国人旅行者が４万9,708円、医療渡航が10万6,624円となっている。請求日より１カ月たっても、診療費の全額が支払われていない状況を「未収」としている。
　また、訪日外国人旅行者に対する診療価格は、有効な回答（4,899病院）のうち、９割が診療報酬基準で１点10円、または消費税込みで10.8円および11円としていた。JMIP 認証病院など外国人患者の受入れの多い病院では、３割弱が１点20円以上の請求だった。