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10月中旬から専攻医募集

【専門医機構】都道府県・診療科別にシーリング

　日本専門医機構の寺本民生理事長は９月24日に会見し、2020年４月に専門研修を開始する専攻医の募集を10月15日から開始すると発表した。都道府県別・診療科別のシーリング（採用上限）も示した。
　日本専門医機構がまとめた2020年度専攻医募集のシーリング案の考え方について、医道審議会・医師分科会医師専門研修部会が５月に了承。9月11日には、同部会の議論を踏まえて加藤勝信厚生労働大臣が、９月13日に日本専門医機構に要請を行った。地域枠医師および自治医科大学出身医師はシーリングの枠外とすることなどを求めた。
　これを受けて日本専門医機構は９月20日の理事会で厚労相の要請についての対応を協議し、同日付で厚労相への回答書を送付した。寺本理事長は「大臣の意見は概ね賛同できるもの」と述べた。
　日本専門医機構は９月24日の会見で都道府県別・診療科別に決定したシーリングも発表した。医師少数区域などへの従事要件が課されている地域枠医師と自治医科大学出身医師はシーリングの対象外とした。採用数の年次変動が大きい都道府県別診療科では、過去２年の採用数の大きいほうを上限とした。計算上、採用上限が「５人」以下となるところには、上限を設定しなかった。
　寺本理事長は、「いい方向になって嬉しいが、専攻医募集に当たっては混乱が生じる可能性がある。当初は９月から専攻医募集を開始する予定だったが、一定の準備期間を設けて10月15日からの募集とする」と述べた。
　専攻医の一次募集は10月15日から11月15日まで。12月16日に採否結果が応募者に通知される。二次募集は12月17日から2020年1月10日まで。二次募集の採否結果は２月５日に通知される。その後は、空きのあるプログラムの専攻医募集が行われ、その採否は３月５日に通知される。