全日病ニュース

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2020年 年頭所感

2020年 年頭所感

厚生労働大臣 加藤勝信
 新たな元号、令和となって初めての新春を迎え、心よりお慶び申し上げます。今年も皆様が健康に一年を過ごすことができますことを祈念致します。
 さて、厚生労働省では、団塊ジュニア世代が高齢期を迎える2040年頃を見据え、現役世代の人口が急減する中での社会活力の維持向上、労働力の制約が強まる中での医療・介護サービスの確保とともに、持続可能性を確保することで、誰もが安心できる全世代型社会保障制度の構築に向けた検討を進めてまいります。
 中でも医療においては、より質の高い医療を国民の皆様に提供するべく、地域医療構想を実現して地域の最適な医療機能の在り方を議論していくこと、医療の質・安全の向上を図るべく医師・医療従事者の働き方改革を進めること、医師偏在対策を進め医療人材の地域毎の適切な確保を進めること、の3つの取組みを着実に進めてまいります。
 本年は東京オリンピック・パラリンピックがあります。多様性と包摂性の観点を通じ、国民が一つとなって大きなことを成し遂げる年となるように、厚生労働行政においても、しっかりと取り組んでまいります。国民の皆様に一層のご理解とご協力をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。

日本医師会会長 横倉義武
 明けましておめでとうございます。令和初の新年を健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。
 我が国は、人類史上かつてない超高齢社会を迎えつつあります。人口の減少や過疎地域の拡大、所得や生活環境の格差など、複雑な環境変化が絡み合い、社会全体が模索を続ける中で、医療も適切な変容を遂げていかなければなりません。政府は人生百年時代に向けて全世代型社会保障への改革を進め、子どもからお年寄りまで、切れ目のない社会保障の構築を目指していますが、そのためには現在の医療を分かりやすく示し、納得の得られる給付と負担に関する国民的合意へと導いていく必要があります。
 我々医師は従来、診断・治療に重点を置いてきましたが、今後は予防・教育や再発重症化予防、見守り、看取りにおいても役割を果たしていかなければなりません。日本医師会といたしましては、引き続き「かかりつけ医機能研修制度」の一層の充実を図るとともに、かかりつけ医の更なる普及・定着に努めて参りたいと思います。
 令和の時代も医師としての高い倫理観と使命感を礎に人間の尊厳が大切にされる社会の実現を目指すことをお伝えし、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

 

全日病ニュース2020年1月1・15日合併号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 2018年 年頭所感

    https://www.ajha.or.jp/news/pickup/20180101/news02.html

    2018年1月1日 ... 2018年 年頭所感|第909回/2018年1月1日・15日合併号 HTML版。21世紀の医療
    を考える「全日病ニュース」は、全日本病院協会が毎月1日と15日に発行する機関紙
    です。最新号 ... 厚生労働大臣 加藤勝信 ... 日本医師会会長 横倉義武.

  • [2] 2018年1月1日・15日合併号 ヘッドライン:全日病 ... - 全日本病院協会

    https://www.ajha.or.jp/news/summary/20180101.html

    2018年1月1日 ... 年頭の挨拶: 公益社団法人全日本病院協会 会長 猪口雄二. 2018年 年頭所感: 厚生
    労働大臣 加藤勝信日本医師会会長 横倉義武. 2018年 新年のご挨拶: 副会長 安藤
    高夫副会長 神野正博副会長 織田正道副会長 美原 盤副会長 中村康彦.

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