全日病ニュース

2020年　新年のご挨拶

全日本病院協会　副会長

副会長　安藤高夫
　謹んで新春のお慶びを申し上げます。
　昨年中は猪口会長はじめとする全日病の先生方より温かいご支援・ご指導をいただきました。心より感謝申し上げます。
　衆議院厚生労働委員会での公立病院についての質問では、総務省から繰入金が8,083億円であるとの回答を得、その後の議論の出発点となりました。地域医療構想調整会議での議論が活性化し、よりよい医療提供体制をつくっていくことができればと願っています。
　今年は診療報酬改定が行われます。医師の働き方改革もあり、課題は山積みです。災害医療、控除対象外消費税問題、事業継承、電子カルテの標準化と導入支援などにも力を入れて活動していきたいと思っております。
　地域を守る中小民間病院を含めた医療・介護施設のために、少しでも地域の方々が幸せになっていただけるよう、これからも挑んで参りたいと存じます。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

副会長　織田正道
　謹んで新春のお慶びを申し上げます。
　新天皇が即位されて『令和』の時代を迎え、初めての新年を迎えました。「令和」の意味するところは「美しい調和（Beautiful Harmony）」、これからの病院のあり方を考える時、まさに目指すところの言葉ではないかと思います。
　さて、昨年は、各都道府県支部の先生方に声を掛けていただき、北は北海道から南は鹿児島まで、全国各地を回りました。特に、人口減少著しい地域を回ることで、日本の未来を想像することができ、貴重な機会になりました。今後も、先生方の生の声を伺い、厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」において、民間中小病院の立場からの意見として取り上げさせていただき、会員病院の皆様と共に、この時代を乗り切って参りたいと存じます。

副会長　神野正博
　明けましておめでとうございます。
　今年は東京オリンピック・パラリンピックで何かと華やかな年かもしれない。しかし、少子高齢・人口減社会を睨んで、厳しい診療報酬改定を被り、三位一体の改革としての地域医療構想、働き方改革、医師偏在対策の議論がさらに先鋭化するに違いない。その中で、現状維持は衰退であり、前進こそが生き残り戦略となるだろう。
　われわれは、社会の、患者の、そして一緒に働く仲間の価値観の変化に気付かねばならない。医療の質向上のためのPX（Patient Experience）の追求、病気治療の枠を越えた生活支援サービスの提供と協働、働き方改革と効率化のためのICT、AIやRobotの導入などわれわれが取り組み、共有せねばならないテーマは多彩だ。

副会長　美原　盤
　明けましておめでとうございます。
　地域医療構想、働き方改革、医師偏在対策が三位一体として推進されている現在、全日病として、適切な対応が求められています。一方、個々の会員病院には地域医療構想調整会議などでしっかりと議論することが望まれます。病院運営の舵取りは極めて難しいものがあります。全日病の会員は、知恵を出し合い、協力することが必要でしょう。支部長会や研修会での議論、さらにはそれぞれの支部においても積極的な活動が期待されます。因みに昨年群馬県支部では、医療勤務環境改善セミナーなどを開催し、多くの方々が参加されました。本年も会員の方々の期待に添えるよう頑張る所存です。よろしくお願いいたします。

副会長　中村康彦
　明けましておめでとうございます。
　医療の動向は増え続ける社会保障費の問題や団塊の世代に代表される高齢者の増加と人口減少などがあり、病院経営には厳しい状況が続いています。今後、数年の医療界は様々な取り組みが要求され、柔軟かつ確実な対応が求められることが予想されます。その中でも医療従事者の業務移管や共同化（タスクシフティング・タスクシェアリング）が求められており、取り組みが急務となっています。このような厳しい状況ではございますが、会員の皆様と情報を共有し、この難局を乗り越えてまいりたいと思います。
　本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。