全日病ニュース

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ホーム全日病ニュース(2020年)第955回/2020年2月1日号「重症度、医療・看護必要度」の基準値は足切りではない

「重症度、医療・看護必要度」の基準値は足切りではない

「重症度、医療・看護必要度」の基準値は足切りではない

【日病協・代表者会議】35%は「とんでもない提案」

 日本病院団体協議会は1月17日に代表者会議を開いた。全日病の猪口雄二会長が2020年度診療報酬改定をめぐる中医協総会の議論を報告し、それを踏まえ意見交換した。
 終了後の会見で日本病院会の相澤孝夫会長は、急性期一般入院料1の項目見直し後の「重症度、医療・看護必要度Ⅰ」の基準値について、「シミュレーション結果を踏まえ、十分に議論しなければならないとの意見が多かった」と述べた。支払側が中医協総会で、「35%以上」を提案したことに対しては「大変な影響があり、とんでもない提案」と断じた。
 また、政府の全世代型社会保障検討会議の中間報告で、「大病院への患者集中を防ぎ、かかりつけ医機能の強化を図るための定額負担の拡大」が盛り込まれたことに反対する姿勢を表明した。中間報告では、外来の機能分化のため、大病院は紹介患者を基本とする考え方を示し、大病院を200床以上の一般病院とした。
 しかし、相澤会長は、「紹介患者を基本にしているのは地域医療支援病院。病床数で区切った外来の役割分担の議論が十分になされていないのに、200床で区切って、大病院と決めるのはおかしい」と主張。夏の最終報告に向け、病院側の主張を行っていく意向を示した。

 

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