全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2020年)第955回/2020年2月1日号第一次募集の採用数は応募の8,613人に対し8,299人

第一次募集の採用数は応募の8,613人に対し8,299人

第一次募集の採用数は応募の8,613人に対し8,299人

【日本専門医機構】今年度研修開始の専攻医

 日本専門医機構(寺本民生理事長)は12月23日、2020年度に研修する専攻医の第一次募集の採用結果を公表した。応募者数8,613人に対し、採用者数は8,299人だった。通常枠が8,020人、連携プログラム枠が218人、地域枠が61人となっている。不採用者には第二次が現在行われている。1月20日の会見では、二次募集が698人と報告した。
 日本専門医機構のID を取得したにもかかわらず、応募がないのは224人、うち地域枠は35人となっている。
 また、専門医養成数に関する検討協議会の議論の状況を寺元理事長が報告した。厚生労働省が作成した診療科ごとの将来の必要医師数の推計に関する疑念については、概ね推計の前提に織り込まれていることが確認されたとした。ただ、研究職に進む人数などは考慮されておらず、引続き精査が必要との考えを示した。
 その上で、2月頃には、2021年度の専門医研修における専攻医募集のシーリング(上限設定)基準を固めるとした。専攻医のシーリングでは、今回から、推計による必要医師数を上回る都府県に対する診療科別の募集上限を設けている。東京都など都府県によっては、激変になるので、研修の半分程度の期間は近隣県の医師不足地域で研修する「連携プログラム」を組み込めば認めるなどして、激変を避けている。

 

全日病ニュース2020年2月1日号 HTML版