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ホーム全日病ニュース(2020年)第959回/2020年3月15日号病院の診療機能維持を求めて全日病が加藤厚労相に要望書

病院の診療機能維持を求めて全日病が加藤厚労相に要望書

病院の診療機能維持を求めて全日病が加藤厚労相に要望書

【新型コロナウイルス】病院の体制整備に財政援助求める

 全日病は3月6日、新型コロナウイルス感染症流行に際し、病院の診療機能を維持するため、マスクなどの感染防護用品の安定供給、および病院に対する財政支援を求めて加藤勝信厚生労働大臣に要望書を提出した。
 全日病会員病院は、政府の基本方針に基づき、可能な限りの対応を行っているが、小中学校等の臨時休業による職員の出勤困難、感染患者の診療対応に伴う医療従事者の休職、マスクをはじめとする感染防護用品の不足、感染リスクを避けるために外出を控えることによる外来患者の減少など様々な影響が出ていることから、病院機能を維持するために、3点を緊急要望した。
◇サージカルマスク、除菌消毒用品の医療機関への安定供給
 サージカルマスク、消毒用アルコール・消毒綿・除菌シート等の除菌消毒用品は、使用量が大幅に増加し、全ての病院で不足が生じている。地域医療を提供する一般医療機関の現場で治療に支障をきたしており、早急な対応を要望した。
◇感染防護用品の感染症指定医療機関および救急医療機関への優先供給
 感染症指定医療機関のみならず、それ以外の救急病院においても新型コロナウイルス感染症と同等の感染防御を行わなくてはならない患者を受け入れている。これら全ての医療機関に対して、N95・DS2マスク、フェイスシールド、ゴーグル、長袖ディスポーザブルガウン、除菌消毒用品、防護服等の感染防護用品の優先供給を要望。
◇新型コロナウイルス感染症による病院経営への影響に対する財政支援
 学校等の臨時休業による職員の出勤困難、感染患者の診療対応に伴う医療従事者の休職、さらに、同感染症疑い患者の外来・入院診療を行った場合には多くの職員の対応が必要となり、病院は体制確保のための費用が増している。その上、感染リスクを恐れた患者の受診抑制、風評被害等による外来患者・入院患者の減少が発生している。これらによる病院の経営状況の悪化は必須であり、地域医療を担う病院運営に支障が出ないよう必要な財政支援を要望した。

 

全日病ニュース2020年3月15日号 HTML版

 

 

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  • [1] 医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応について

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2020/200408_7.pdf

    5 日前 ... Ⅳ 1)上気道の検体採取を実施する場合(鼻咽頭ぬぐい液採取等). サージカルマスク
    眼の防護具(ゴーグルまたはフェイスシールド)、. 長袖ガウン(不足の場合はエプロン可
    )、手袋を装着する. 2)エアロゾルが発生する可能性のある手技( ...

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