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ホーム全日病ニュース(2020年)第959回/2020年3月15日号来年度の専門研修の専攻医数は現時点で9,102人

来年度の専門研修の専攻医数は現時点で9,102人

来年度の専門研修の専攻医数は現時点で9,102人

【日本専門医機構】臨床研修後の医師の9割超が取得を目指す水準

 日本専門医機構の寺本民生理事長は2月25日に会見し、来年度に始まる専門研修の専攻医募集がほぼ完了したことを報告した。現時点の専攻医数は9,102人。二次募集の手続きを終えたが、残り数名が未定で個別の対応は残っている。寺本理事長は、「9千人を超え、臨床研修後の医師の9割以上が専門医研修を目指すという状況になっている」と述べた。
 また、「機構も3年目を迎える。採用方法や研修内容を含め、全体のシステムは整ってきた」と寺本理事長は述べ、機構の運営が軌道に乗りつつあると説明した。今後は、専門研修を修了する医師が出てくる。認定・更新の取扱いなどを詳細に決定する必要があり、6月以降の新たな理事会に円滑に引き継いでいきたいとの意向を示した。
 利益相反委員会とハラスメント対策委員会を設置したことも報告された。ハラスメント対策では機構に窓口を設置する予定だ。研修プログラムを変更した理由がハラスメントであるという事例が過去に生じており、実態把握を進める。複数のハラスメント事案が同一の研修病院で生じた場合などは、個別の対応を図る必要があるとした。
 2020年度の募集における都道府県別・診療科別上限設定(シーリング)については、足元の医師数の最新のデータを反映させた上で、今年度のシーリングで用いた手法を踏襲する。医師数の推計は、厚生労働省が行っている。一方、医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会で厚労省は、病院勤務医の医師数を追加的に試算しており、病院勤務医の不足がより大きく表れるデータとなっている。しかし、まだ精査中であり、2020年度のシーリングには間に合わないと、厚労省は説明しているという。

 

全日病ニュース2020年3月15日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 全日病ニュース・紙面PDF(2019年5月1日号)

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2019/190501.pdf

    2019年5月1日 ... かにも最近はハラスメントや院内暴力. の問題なども ... の需給や偏在、医師の養成の
    あり方、. 地域医療提供 ... 士(OT)の需給推計を示した。推計に. よると、PT・OTの供給
    数は現時点で. すでに需要数を上回っていて、2040年. ごろの供給数 ...

  • [2] 介 護 保 険 最 新 情 報 - 全日本病院協会

    https://www.ajha.or.jp/admininfo/pdf/2014/140214_1.pdf

    2014年2月13日 ... 都道府県は、地域の医療需要の将来推計や報告された情報等を活用して、二次医療圏
    等ごとの各医療機. 能の将来の必要量を ... が、施設入所時点では預貯金等が 1000 万
    円を超え、補足給付を受給できなかった方でも、入所中に預貯金. 等が減って 1000 万
    円 ... 患者からの暴力・ハラスメントへの組織的対応. 医療スタッフの ...

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