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ホーム全日病ニュース(2020年)第960回/2020年4月1日号2021年度の専門医研修に向け募集の準備進める

2021年度の専門医研修に向け募集の準備進める

2021年度の専門医研修に向け募集の準備進める

【日本専門医機構】シーリングは今回の手法を踏襲

 日本専門医機構の寺本民生理事長は3月16日に会見を開き、2020年度の専門医研修の専攻医採用結果を報告した。2次募集終了時点で9,082人だった。その後辞退があり、厚生労働省の医師専門研修部会への報告時には9,072人になったと説明した。さらに数字が変わる可能性があるという。辞退の理由をある程度把握する必要があるとの考えを示した。2020年度研修の採用が終了し、今後は2021年度研修に向けた準備を進めていく方針だ。
 2021年度専門医研修に向けた2020年度の募集については、9月末に実施したいとの姿勢を示した。過去2回の募集では10月までずれ込んだが、運営も安定してきたという。
 都道府県別診療科別の上限設定(シーリング)は2019年度募集での方法を踏襲する。シーリングに用いる医師必要数は厚労省が推計したもの。活用にあたっては、推計の信頼性に疑問があるとの意見が一部にあるが、それも一定程度推計に反映される見込みで、関係者の納得を得たいとの考えを示した。今後、シーリングの設定については、医道審・医師専門研修部会や都道府県の意見をきく必要がある。
 基本診療医領域と連動研修ができるサブスペシャルティ領域が医道審・医師専門研修で了承されたことでは、「制度を一歩進めることができたと安堵している」と述べた。連動研修においても、すべての都道府県で研修が行える体制が求められていることに対しては、「内科学会では、指導医がいなくても研修ができる特別連携施設を設けるなど対応を進めている」と説明した。

 

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