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ホーム全日病ニュース(2020年)第966回/2020年7月1日号「新たな日常」の構築に向け医療体制を整備

「新たな日常」の構築に向け医療体制を整備

「新たな日常」の構築に向け医療体制を整備

【経済財政諮問会議】医療機関の厳しい経営状況への対応も課題

 政府の経済財政諮問会議は6月22日、「新たな日常の構築」に向け、社会保障をテーマに議論を行った。加藤勝信厚生労働大臣は「新型コロナウイルス下での医療・福祉の課題と対応」を説明。医療提供体制の整備や検査体制の強化、データ収集と活用の方針を示した。医療機関の厳しい経営状況を踏まえた「医療サービスの提供基盤の維持・強化」も課題とした。
 医療提供体制の整備については、国内実績に基づいた新たな患者推計を基に、都道府県にフェーズに応じた病床確保を求めるとした(8面記事参照)。あわせて、「昨今の医療機関の厳しい経営状況を踏まえ、地域における持続的な医療サービスの提供基盤の維持・強化を図る」ことを明示した。具体的な方策はまだ明らかにしていない。感染症対策を踏まえた地域医療構想の着実な進展を図ることも示している。
 人材養成・確保では、PCR検査や人工呼吸器・ECMO管理が可能な医療職を養成。厚労省Webサイト「医療のお仕事 Key-Net」などを通じ、医療機関と有資格者のマッチングを実施する。
 人材確保の取組みでは、医療機関がG-MISを通じて、国に募集情報を提供。国は「医療のお仕事 Key-Net 」でマッチングを行う。都道府県内では都道府県調整本部が民間事業者も活用し、マッチングを実施する。関係団体や民間事業者、ハローワークを通じ、求職を希望する医療従事者への案内も行う。
 また、諮問会議の民間議員はオンライン診療を推進する立場で、日本医師会のアンケート調査なども紹介し、運用の「抜本的な改善」を求めた。日医調査では、病院の電話等再診の回数は今年4月の対前年度比で117倍に増えた(0.02%→2.3%)。これについて、西村康稔内閣府特命担当大臣は会見で、「後戻りさせないという強い決意の下で、さらに進めていきたい」と述べた。

 

全日病ニュース2020年7月1日号 HTML版

 

 

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  • [1] 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部:R2.7.21

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2020/200721_4.pdf

    〇 また、特に専門性を有する ECMO管理する体制の確保が急務となることが. 考え
    られる ... 各都道府県の各フェーズにおける即応病床(計画)数及びフェーズの切り替. え
    の要件 ... 〇 また、G-MIS は、医療機関が自ら新型コロナウイルス感染患者の入退院.

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