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ホーム全日病ニュース(2020年)第966回/2020年7月1日号医療保険制度改革は年末の最終報告めざし議論

医療保険制度改革は年末の最終報告めざし議論

医療保険制度改革は年末の最終報告めざし議論

【厚労省・医療保険部会】医療機関等の経営悪化を訴える意見も

 社会保障審議会医療保険部会(遠藤久夫部会長)は6月19日、新型コロナウイルス感染症への医療保険上の対応策について意見交換した。
 医療保険部会は全世代型社会保障検討会議が夏にまとめる予定の最終報告に向けて、病院受診時定額負担等の医療保険制度改革について議論してきた。
 しかし、新型コロナの影響で最終報告が年末に先送りされたため、医療保険部会は次回以降、年末の最終報告に向けて医療保険制度改革を議論することになる。議論のスケジュールは次回、示される予定だ。
 同日の部会では、新型コロナへの医療保険上の対応策を厚生労働省が報告した。被用者保険では、発熱などの自覚症状で自宅療養した期間も労務不能期間とすることが可能で、傷病手当金の支給対象になる。やむを得ず医療機関を受診せず、医師の意見書がないケースでも、事業主の証明書によって保険者が労務不能と認められれば、支給できるようになっている。
 これについて保険者の委員から、「医師の意見書なしでも支給を可とする特例は終了すべき」との意見があがった。
 このほか、委員からは、新型コロナの影響で医療機関、歯科医療機関、薬局、訪問看護ステーションの経営が悪化しているとの報告がなされ、財政支援を求める声が相次いだ。
 一方、同日の医療保険部会に健康・医療・介護情報利活用検討会が6月19日にまとめた「意見の整理」を厚労省が報告した。
 山下護医療介護連携政策課長は、情報の利活用による患者へのメリットや医療機関の労務軽減について精査した上で、医療保険部会でコスト負担を議論していく考えを示した。

 

全日病ニュース2020年7月1日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 全日病ニュース・紙面PDF(2015年12月1日号)

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2015/151201.pdf

    2016年1月10日 ... 一方、厚労省は社保審医療保険部会. を中心に、工程表策定に向けた課題へ ... 感染者
    )は定額負担を求めないことに. してはどうか。緊急に該当するかどう ... 保険者とくに
    被用者保険の委員から. は、「高齢者の自己負担割合は見直す.

  • [2] ニュース 1 1

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2012/120101.pdf

    された特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の. 支給に関する ... (2)短時間労働者
    に対する被用者保険の. 適用拡大 ... 医療部会など. を見ても、どこの議論もないままに.
    「急性期病床群」が出てきた。そのあ. たりは我々専門家を活かしてもらえれ. ば、その中
     ...

  • [3] 全体版

    https://www.ajha.or.jp/about_us/50years/pdf/50years.pdf

    2011年3月31日 ... 全日本病院協会は、昭和36年に導入された国民皆保険制度とほぼ時を同じくして誕生.
    し、ともに50年 ... 保険などの被用者保険と農業あるいは自営業者を. 対象とする国民 ...
    病院部会が活動するなど全国的に私的病院協会が. 結成された。

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