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ホーム全日病ニュース(2020年)第968回/2020年8月15日号医務技監に福島氏、医政局長に迫井氏、健康局長に正林氏

医務技監に福島氏、医政局長に迫井氏、健康局長に正林氏

医務技監に福島氏、医政局長に迫井氏、健康局長に正林氏

【厚労省幹部人事】新ポストの危機管理・医務技術総括審議官は佐原氏

 厚生労働省は7月31日、一部を除き8月7日付けの幹部人事(局長級以上)を公表した。医系技官トップのポストである医務技監には、鈴木康裕氏が退任し、福島靖正・国立保健医療科学院院長が就任した。医政局長は、迫井正深・大臣官房審議官、健康局長は正林督章・環境省大臣官房審議官。大島一博・老健局長は大臣官房長に、土生栄二・大臣官房長は老健局長に交替した。
 新ポストの大臣官房危機管理・医務技術総括審議官には佐原康之・大臣官房総括審議官が就いた。社会・援護局長は橋本泰宏・社会・援護局障害保健福祉部長。鈴木俊彦・事務次官、土屋喜久・厚労審議官、鎌田光明・医薬・生活衛生局長、渡辺由美子・子ども家庭局長、伊原和人・政策統括官(総合政策担当)らは留任した。
 加藤勝信厚労相は同日の閣議後記者会見で、「今回の人事は、一つは新型コロナの対応を引き続きしっかりやっていくことと、いわゆる全世代型社会保障制度の構築に向け、特に2040年に向けどういう形で制度を作っていくのか。また、働き方改革をどう進めていくか、という課題に対応できる体制にするということで実施した」と述べた。
 迫井医政局長と正林健康局長の人事については、「まさにコロナ本部でそうした仕事をしてきた方々なので、引き続きその任で、より強いリーダーシップを発揮してほしい」と強調した。
 鈴木医務技監は退任する。「初代ということで3年間にわたってその任を果たしていただいた。しかし、やはり組織として持続的に対応するためにも、一定の人事を行い交替していく」と、加藤厚労相は述べた。後任の福島医務技監に対しては、「国立保健医療科学院院長の立場で、コロナ本部での経験を踏まえ、先頭に立って対応していただきたい」との期待を示した。
 また、老健局の「振興課」が「認知症施策・地域介護推進課」となる。
【医政関係の幹部略歴】
◎医務技監=福島靖正

 昭和59年熊本大学医学部卒、同年国立公衆衛生院に入り、昭和62年に労働省入省。平成27年に厚労省健康局長、29年に成田空港検疫所長、30年10月から国立保健医療科学院院長。
◎医政局長=迫井正深
 平成元年東大医学部卒。平成4年に厚生省に入り、平成24年に厚労省老健局老人保健課長、27年に医政局地域医療計画課長、28年に保険局医療課長、30年7月から大臣官房審議官(医政、医薬品等産業振興、災害対策担当など)。
◎健康局長=正林督章
 平成元年鳥取大医卒、平成3年に厚生省に入り、平成23年に厚労省健康局結核感染症課長、27年に健康局健康課長、令和元年7月から環境省環境調査研修所国立水俣病総合研究センター所長。

 

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