全日病ニュース
病院医療機能評価受審(看護部門1・2領域中心)アドバイスを受けて
病院医療機能評価受審(看護部門1・2領域中心)アドバイスを受けて
医療法人春風会 樫村病院 病棟看護師長 大西 八代美
この度、看護部門(1・2領域)におけるケアプロセスの実際について、看護担当の岩渕先生より多くのアドバイスをいただくことができました。
当初は、岩渕先生に当院に訪問していただく予定でしたが、コロナ禍の感染拡大の影響を受け、インターネットによるオンライン会議を活用しての講義とアドバイスをうけることとなりました。
オンライン会議の実現には、全日本病院協会の全面的なサポートならびにご協力をいただき誠にありがとうございました。当院側のネット環境の不具合等で途中音声や映像が途切れる状況の中、岩渕先生も大変ご苦労されたと思います。予定時間も超過し関係者の皆様には、紙面をお借りしお詫び申し上げます。
今回のアドバイスのポイントは、地域包括ケア病棟として地域医療を支え役割を果たすために、
〇患者本位の診療・ケアが提供されているか
〇安全や感染予防への取り組みがなされているか
〇各職種間での連携がなされチームとしての機能が発揮されているか
〇実際に沿ったマニュアルが整備されているか
などについて解説していただきました。
当院ではベッド数37床のすべてを地域包括ケア病棟として運用しています。在宅や施設での転倒による骨折や肺炎患者様など急性期を対象とする方や、近隣の総合病院よりご紹介いただく患者様の転院受け入れ、夏休みや冬休みなど長期の休みの間に形成外科的手術療法を必要とする小児など、患者様の疾患は多岐にわたっています。
病床利用率は90%を下回ることは少なく、煩雑な思いを持ちながら来院時から退院されるまで、各職種がそれぞれの役割を果たしながら患者様の健康回復に取り組んでいます。職種間である程度ルール化されてはいるものの、情報の共有不足や明文化されていないことなどで、曖昧になりがちな院内のルールが数多くあります。
病院機能評価受審に向けて、アドバイスをいただく中、当病院が掲げている「患者中心の医療」「質の高い安全な医療」「地域住民に信頼される医療」を実践していくため、マニュアル整備や基準の見直しをはじめ、多職種間連携強化のため十分な議論や検討を重ねていく必要があることが明確となりました。
病院長より常日頃から「看護の質向上のため取り組むように」とのご指導をいただいていますが、牛歩のごとくで、なかなか前に進むことができませんでした。職員の意識を変えるには、職員一人ひとりが自ら変化の必要性について気づき、患者様を支える病院組織の一員としての役割を果たすために自覚を持つことが必要です。受審までたどり着くには大変な作業となると思いますが、地域住民からより信頼される病院となるために、全職員が同じ目標を目指し組織的に取り組んでいくための手がかりを得ることができました。
病棟ラウンドは、慣れないインターネットを活用したオンライン会議により解説しづらい状況の中、岩渕先生の指示のもと、当院職員がiPadを使ってリモート映像を送信して先生に見ていただく手法により、岩渕先生から多くのアドバイスをいただくことができました。
今回は、当院の準備不足もあり、多大なるご苦労とご迷惑をおかけいたしました。
この場をお借りし御礼申し上げます。
全日病ニュース2020年9月1日号 HTML版
[1] 2020.5.15 No.963
https://ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2020/200515.pdf
2020年5月15日 ... 者数が減少している。この状況が続. くようであれば、6月以降の病院経. 営に重大
で深刻な影響が出る。病院. が経営破綻を起こさ ... 新型コロナウイルス感染症
における診療体制に関する要望書 ... 樫村病院の首脳には2月15日の全日. 病機能
... 今回のコロナ禍の後、日本の医療は良くも悪くも変わ. らざるを ...[2] 全日病ニュース・紙面PDF(2020年6月1日号)
https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2020/200601.pdf
2020年6月1日 ... 全日病(猪口雄二会長)と日本病院. 会(相澤孝夫会長)、日本医療法人 ... 新型
コロナ患者を受け入れた病院. の4月の医業収入は前年比で12.7%の ... の樫村
病院を選定し、受審支援の状況. を全日病ニュースの上で経時的に ...
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