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ホーム全日病ニュース(2020年)第970回/2020年9月1日号耐震性のある病院は76%で1.5ポイント上昇

耐震性のある病院は76%で1.5ポイント上昇

耐震性のある病院は76%で1.5ポイント上昇

 厚生労働省は8月17日、2019年の病院の耐震化率を公表した。耐震化率は病院全体で76.0%(6,318病院)となり、2018年調査の74.5%から1.5ポイント上昇した。未耐震の病院のうち、73病院は前年度末までには耐震化が行われていると回答している。
 調査は全国8,315病院のうち、8,311病院の回答から集計した。政府は、「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」(2018年12月閣議決定)で、今年度末までに病院全体の耐震化率を80%とする目標を定めている。
 すべての建物に耐震性があったのは6,318病院(76.0%)、一部の建物に耐震性がある病院は633病院(7.6%)、すべての建物に耐震性がない病院は113病院(1.4%)、耐震診断を実施しておらず、耐震性が不明な病院は1,247病院(15.0%)となっている。
 また、一部または全部の建物に耐震性がなく、震度6~7程度の地震で建物が倒壊・崩壊する可能性が高い構造耐震指標(is値)が0.3未満の建物がある病院が246病院(3.1%)ある。
 一方、地震発生時の医療拠点となる災害拠点病院・救命救急センターの耐震化率は92.4%でから1.7ポイント上昇した。ただ、耐震性が不明である災害拠点病院等は4病院、is 値が0.3未満の建物がある病院が27病院ある。

 

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