全日病ニュース

全日病ニュース

2021年 年頭所感

2021年 年頭所感

厚生労働大臣 田村憲久
 新春を迎え、心よりお慶び申し上げます。今年も皆様が健康に一年を過ごすことができますことを祈念いたします。
 昨年より、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、我が国の医療現場は多大なる影響を受けているところです。懸命に地域の医療を守っておられる医療関係者の皆様の並々ならぬ御尽力に深い謝意と敬意を表します。国においても医療現場への支援に全力を尽くしてまいりますので、引き続き御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 あわせて、厚生労働省では、今後の人口構造等の変化に対応するため地域医療構想・医療従事者の働き方改革・医師偏在対策などの取組みを進めているところです。今後も、今般の新型コロナウイルス感染症への対応によって得られた知見も踏まえ、感染症対策と質の高い効率的な医療提供体制の構築という両面から検討を進めてまいります。
 本年も医療関係者の皆様には質の高い医療の提供に御尽力いただくとともに、厚生労働行政に対し御理解と御協力をいただけますようお願い申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

日本医師会会長 中川俊男
 明けましておめでとうございます。健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。昨年は、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威をふるいました。新型コロナウイルスは完全には終息しないともいわれ、新しい生活様式の一部は定着していくと考えられます。
 さて、新たな執行部が昨年6月27日に発足して6か月が過ぎました。この間、新型コロナウイルス感染症への対応、医療機関経営の危機的状況への対応、オンライン診療への対応など、国民、地域住民の健康を第一に、執行部一丸となって業務を遂行してまいりました。
 昨年9月16日に菅内閣が発足いたしました。菅総理は、「目指す社会像は、自助、共助、公助、そして絆だ」と述べています。日本医師会は、国民が安心して医療を受けられることを基本として、国民皆保険が守られるようしっかりと対応してまいります。また、今後も地域医療を担う医師、患者・国民の双方が納得できる仕組みを目指して政府や国の審議会における議論に臨んでいく所存です。
 本年が国民にとって明るい展望が開ける年となりますことを祈念し、新年のごあいさつといたします。

 

全日病ニュース2021年1月1・15日合併号号 HTML版