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ホーム全日病ニュース(2021年)第980回/2021年2月15日号コロナ重症化リスクの判定に用いる臨床検査を了承

コロナ重症化リスクの判定に用いる臨床検査を了承

コロナ重症化リスクの判定に用いる臨床検査を了承

【中医協総会】血清中の「インターフェロン-λ3」を測定

 中医協総会(小塩隆士会長)は2月3日、新型コロナ重症化リスクの判定の補助に用いる臨床検査の保険適用を了承した。製品はHISCL IFN- λ3試薬(シスメックス)で、血清中の「インターフェロン-λ3」を測定し、新型コロナの中等症Ⅱ以上の呼吸不全になるリスクを判定するのに用いる。
 保険点数は340点。「D013 肝炎ウイルス関連検査 14 HBV ジェノタイプ判定」の点数を準用。測定方法は「2ステップサンドイッチ法を用いた化学発光酵素免疫測定法」。臨床試験で、検査結果と重症度の一致率は86.4%。
 新型コロナ感染症と診断された患者で、医師が重症化リスクがあると判断した場合に、検査を実施する。2回以上算定する場合は、前回の検査結果が基準値未満であることを確認しなければならない。外来での入院の必要性の判断などで、年間の使用患者数11.5万人、販売額7.8億円と予想した。

 

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