全日病ニュース

2022年度診療報酬改定の要望書作成始まる

【日病協・代表者会議】回復期単科病院のコロナ患者受入れ状況も報告

　日本病院団体協議会は２月26日に代表者会議を開催した。終了後に会見した日本病院会の相澤孝夫会長は、日病協としての2022年度診療報酬改定の要望書の作成を始めている最中であり、来月に大枠をまとめたいとの意向を示した。診療報酬のコロナ特例のほか、医療従事者の働き方改革、タスクシフト、ICT 関連などの項目を盛り込む。あまり個別具体的にならないような要望書の項目にする考えだ。
　また、日本リハビリテーション病院・施設協会の斉藤正身会長が、回復期リハ病棟を有する病院における新型コロナ患者などの受入れ状況を報告した。回復期単科病院で、新型コロナから回復した患者を受け入れている、または受け入れる準備がある病院が、調査対象病院（22病院）の95％を超えることがわかった。すでに受け入れている病院も４割を超えている。
　一方、新型コロナ患者を受け入れている回復期単科病院はゼロ。受け入れる準備のある病院は4.5％だった。
　一般病床を有する病院（44病院）でみると、新型コロナ患者を受け入れている病院は39％、新型コロナ回復患者を受け入れている、または受け入れる準備のある病院は79％まで上昇する。
　斉藤会長は、新型コロナ回復患者の行き先は、地域の実情によって特色があるとした上で、「新型コロナ患者がリハビリテーションを全く受けずに転院している状況がある。リハビリの提供に関し、何か手伝えることがないかと考えている」と述べた。