全日病ニュース

全日病ニュース

ホーム全日病ニュース(2021年)第983回/2021年4月1日号第115回医師国家試験の合格率は91.4%

第115回医師国家試験の合格率は91.4%

第115回医師国家試験の合格率は91.4%

【医師国試】自治医科大学は合格率が100%

 厚生労働省は3月16日、第115回の医師国家試験の結果を発表した。医師国家試験の合格者は9,058人で合格率は91.4%だった。新卒者に限ると、合格者は8,649人で、合格率は94.4% となっている。合格者9,058人のうち、男性は6,019人で66.4%、女性は3,039人で33.6%。男性の合格率は90.4%、女性の合格率は93.4%で、女性のほうが高い。合格者は女性が増える傾向が続いている。
 過去10年の合格率は第113回が89.0%、第111回が88.7%、第107回が89.8%と90%を下回るが、それ以外は、90%~ 92.1%(第114回)の間にある。ただ、2007年度から医師不足に対応するため、地域枠を中心に臨時定員を段階的に増やしており、2013年度以降、合格者数も増加している。2013年度入学の第107回の合格者が7,696人であるのに対し、第112回以降の合格者は9,000人を超えている。
 合格率は新卒が高く、既卒の年次が下がるにつれ、低くなる傾向がある。第115回の合格率も、新卒が94.4%、既卒1年目が72.3%、既卒2年目が47.0%、既卒3年目が32.6%と下がっていく。
 合格者の男女比の傾向は過去6年で大きくは変わらないが、第115回と5年前の第110回を比べると、男性の比率が67.2%から66.4%に低下し、女性の比率が32.8%から33.6%に上昇しており、女性の割合が0.8ポイント高くなった。
 大学別では、自治医科大学の合格率が100.0%で受験者全員が合格した。新卒に限ると、筑波大学医学群、東京医科歯科大学、信州大学医学部、自治医科大学が100.0%となっている。

 

全日病ニュース2021年4月1日号 HTML版