全日病ニュース

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ホテルでカクテル療法可能に

ホテルでカクテル療法可能に

 厚生労働省は8月13日、新型コロナの患者を対象とした中和抗体薬「カシリビマブおよびイムデビマブ」(販売名:ロナプリーブ点滴静注)を投与するカクテル療法を、臨時の医療施設としたホテルでも実施できることを事務連絡の質疑応答集の改正により示した。
 同薬剤は7月に新型コロナ治療薬として特例承認され、厚労省が製造販売業者から購入した薬剤を、医療機関に無償で配分している。
 同剤を投与するカクテル療法を実施できる対象は、これまで入院患者に限定されていた。しかし、感染拡大により軽症患者が入院できない地域があることから、宿泊療養施設や入院待機ステーションを有床診療所や有床の臨時の医療施設とすることで、ホテルで療養中の患者もカクテル療法の対象となることが明示されている。
 菅義偉首相は8月16日、カクテル療法が実施されている東京都の品川プリンスホテルを視察した。同ホテルは臨時の医療施設と位置付けられ、ホテル内でカクテル療法が実施されている。
 菅首相は視察後の会見で、「重症化を約70%防ぐ中和抗体薬は極めて重要だ。一刻も早く、多くの方にこの薬を届けたい。医療機関だけでなく、ホテルを薬が投与できる臨時の医療施設として全国の拠点に整備する中で、患者の重症化をなんとしても防いでいきたい」と述べた。「政府として、薬の量は十分に確保している」とも強調した。

 

全日病ニュース2021年9月1日号 HTML版

 

 

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