全日病ニュース
オンラインによる継続支援実施レポート
オンラインによる継続支援実施レポート
2021年度病院機能評価受審支援事業④ 病院機能評価委員会 特別委員 看護アドバイザー 木村由起子
中嶋事務アドバイザーによる病院機能評価の概要と事務管理の説明などを7月に実施したその1カ月後となる8月20日、今回は看護アドバイザーの立場からオンラインによる支援を行いました。
内容は、訪問審査当日のスケジュールの流れを話しつつ、評価項目のポイントを解説し、また事前に頂いた院内の写真約70枚へのコメントを行ったのですが、4時間があっという間でした。
主なアドバイス内容は…
①診療記録の見直しについて
カンファレンスや医師の診察などの実際は行っているが、診療録を記載していない場合があるので、確実な記録を残すこと。
②救急カートの適切な配置の検討
リハビリテーション室のフロアーに救急カートを配置していない。患者の急変時、患者を他のフロアーへ搬送する前に、全館救急コールを行い、医療者を集め、状態観察と初期救命処置が迅速に対応できるよう、可能であれば救急カート(AED 含み)のリハビリテーション室への配置などを検討。
③感染性医療廃棄物容器の適切な取り扱い
感染性医療廃棄物容器は拡散防止や法令遵守の観点から適切に対応すること。
ほかにも、細かい点について両者で質問と回答を繰り返しました。方法論にとどまらず、是非院内全体で、今一度、ガイドライン、法令等の原理原則などの根拠性に基づいて、手順の見直しと現場での実施の遵守に向けて取り組んでいただきたいと思いました。
しかし、現在、手順の改訂、救急コールの設定や救急蘇生の院内研修など、既に取り組んでいることも多くあり、まさに病院機能評価受審準備が改善への呼び水になっていることを実感しました。
WEB 支援であっても、事務長、看護部長を始め各部門の代表者が参集し、真剣な面持ちで参加されていました。病院機能評価受審に向けて、病院全体で立ち向かっている姿勢を感じ、私も一職員になったかのように、成功させたい思い入れが強くなり力も入ってきた次第です。
全日病ニュース2021年10月1日号 HTML版