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ホーム全日病ニュース(2022年)第1009回/2022年5月15日号病院の在院・外来患者数が過去最大の減少率

病院の在院・外来患者数が過去最大の減少率

病院の在院・外来患者数が過去最大の減少率

【医療施設調査・病院報告】病院数も62施設減少し、8,238施設

 厚生労働省は4月27日、2020年の「医療施設(静態・動態)調査(確定数)」と「病院報告」の結果(年報)を公表した。対前年比で、病院数は62施設減少し、8,238施設となった。病院の1日平均在院患者数は同5.6%減、1日平均外来患者数は9.9%減で、ともに過去最大の減少率となった。
 2020年10月1日時点で、病院は8,238施設、病床数は150万7,526床(前年比62施設の減、2万1,689床の減)だった。一般病院は7,179施設で67施設減少(うち療養病床を有する病院は3,554施設で108施設減少)、精神科病院は1,059施設で5施設増加となっている。
 一般診療所は10万2,612施設、病床数は8万6,046床(同4施設の減、4,779床の減)、歯科診療所は6万7,874施設、病床数は61床(同626施設の減、4床の増)だった。
 病院の人口10万人に対する常勤換算医師数は全国平均192.7人で、都道府県別では最多が高知県の316.9人、次いで徳島県の275.1人、最少が埼玉県の137.8人、次いで茨城県の153.6人となっている。
 病院報告では、2020年中の1日平均在院患者数が116万5,389人で、前年比5.6%、6万8,755人の減少。1日平均外来患者数は119万3,205人で前年比9.9%、13万1,624人の減少。
 いずれも現在の統計形式を開始した1960年以降、最大の減少率となった。患者数の減少について、厚労省は、新型コロナの影響によるものとの考えを示している。
 また、病院の平均在院日数は28.3日であり、例年の減少傾向から一転し、1.0日延伸した。

 

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    2020/04/13 ...〇 精神科救急領域において指標例としている「深夜・休日に初診後に精神. 科入院した病院数」及び「深夜・休日に初診後に精神科入院した患者数」.

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