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静岡学会のプログラムが確定

静岡学会のプログラムが確定

【第63回全日本病院学会 in 静岡】10月1・2日に浜松で開催
ポストコロナ時代の病院経営、地域医療構想を討論

 第63回全日本病院学会 in 静岡(土田博和学会長)が10月1・2日に『ポストコロナ時代を生きる』をテーマに静岡県浜松市で開催される。このほど、そのプログラムが確定した。
 新型コロナウイルスの感染拡大の教訓をもとに、ポストコロナの病院経営を展望する学会となる。地域医療構想による機能分化と連携がメインのテーマだ。また、ICTの活用による医療情報の利活用も課題であり、学会テーマに沿った充実したプログラムが用意されている。

ポストコロナを展望した多彩なプログラムを用意
 学会1日目は、開会式に続いて日本医師会の松本吉郎会長、厚生労働省の福島靖正医務技監が特別講演を行う。その後、土田学会長が講演し、学会テーマに込めた思いを述べる。
 続くシンポジウム1では、『ポストコロナ時代の病院経営』をテーマに討論する。新型コロナで病院経営は大きな打撃を受けたが、その影響は診療科や病院の特性によって様々。新型コロナの影響を検証し、今後の方向を考える。
 シンポジウム2『どうする?データヘルス集中改革』では、政府が進める医療DXの取組みをとり上げる。マイナンバーの保険証利用が始まり、オンライン資格確認のシステムを通じて、特定健診や薬剤情報が活用できるようになった。医療情報の利活用を通じて、質の高い医療につなげることが課題となる。
 2日目午前のシンポジウム3は『ポストコロナ時代の地域医療構想』がテーマだ。日本総合研究所の翁百合氏と名古屋記念財団の太田圭洋理事長が学会のメインテーマを話し合う。シンポジウム4『ポストコロナ時代のタスクシフト』では、医師の働き方改革の実施を見据え、タスクシフトによる勤務医の負担軽減の具体的な方策を話し合う。
 1日目午後の特別企画『未来は今』では、静岡に拠点を持つ浜松ホトニクスとテルモから、最先端技術の活用について聞くほか、静岡県が進める「ファルマバレープロジェクト」の報告を受ける。
 2日目最後のプログラム、市民公開講座『しぞーかルネッサンス』は、静岡のまちづくりがテーマだ。大道芸や演劇を楽しめるまちづくりや、SLを観光資源として活用する大井川鐡道の取組みを聞く。
 そのほか、特別講演3では、「今!患者用病室Wi-Fiを開設しなければならない理由」、特別講演4では「プラネタリーヘルスからみた地方の医療機関の可能性」のテーマで講演が行われる。
 指定演題では、「新型コロナウイルス感染症が現場に与えたインパクト及び今後の対策について」で、10題の発表が予定されている。
 また、委員会企画では、合計15のセッションを用意。各委員会の活動を踏まえた発表が行われる。
 静岡学会は、3年ぶりに現地開催で行われる予定だ。学会に参加し、交流を深めるとともに、ポストコロナの病院経営のヒントを持ち帰ってほしい。あわせて、風光明媚な静岡県を堪能する機会としてはどうだろうか。

 

全日病ニュース2022年9月1日号 HTML版

 

 

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