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ホーム全日病ニュース(2024年)第1058回/2024年7月1日号医師偏在対策を2024年末までに策定、骨太方針

医師偏在対策を2024年末までに策定、骨太方針

医師偏在対策を2024年末までに策定、骨太方針

 政府は6月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2024(骨太方針2024)」を閣議決定した。注目されていた医師偏在対策の方針については、「総合的な対策のパッケージを2024年末までに策定する」と明記した。医学部定員に関しては、「2027年度以降に適正化の検討を速やかに行う」ことを求めた。
 総合的な対策に向けては医師の地域間、診療科間、病院・診療所間の偏在の是正を図るため、◇医師確保計画の深化◇医師養成過程での地域枠の活用◇大学病院からの医師の派遣◇総合的な診療能力を有する医師の育成◇リカレント教育の実施等の必要な人材を確保するための取組み◇経済的インセンティブによる偏在是正◇医師少数区域等での勤務経験を求める管理者要件の大幅な拡大等の規制的手法を組み合わせた取組みの実施に言及。経済的インセンティブにも触れている。
 地域医療構想については、「かかりつけ医機能や在宅医療、医療・介護連携、人材確保等を含めた地域の医療提供体制全体」に対象範囲を拡大。従来の目的であった病床機能の分化・連携に加えて、「医療機関機能の明確化、都道府県の責務・権限や市町村の役割、財政支援のあり方等」を検討し、「法制上の措置を含めて、2024年末までに結論を得るとの方針を示した。

 

全日病ニュース2024年7月1日号 HTML版

 

 

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