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ホーム全日病ニュース(2024年)第1065回/2024年10月15日号厚生労働大臣に元内閣府副大臣の福岡資麿氏

厚生労働大臣に元内閣府副大臣の福岡資麿氏

厚生労働大臣に元内閣府副大臣の福岡資麿氏

【石破内閣が発足】12月2日の保険証新規発行の停止方針は堅持

 自由民主党の石破茂総裁は10月1日の臨時国会で第102代総理大臣に指名され、与党党首会談を経て石破内閣が発足した。石破首相は就任会見で、社会保障制度の見直しに着手する考えを示した。厚生労働大臣には福岡資麿参議院議員が就任した。福岡厚労大臣は閣議後会見で、マイナ保険証に関して、「12月2日に保険証の新規発行を停止する方針は堅持したい」と述べた。
 石破首相は就任会見で、基本方針として5つの「守る」を掲げた。
 このうちの「国民を守る」では、「賃上げと人手不足緩和の好循環に向け、生産性と付加価値の向上、実質賃金の増加を実現する。多様な人生のあり方、多様な人生の選択肢を実現できる柔軟な社会保障制度を構築する」と述べた。あわせて、「東日本大震災、能登半島地震をはじめとする大規模災害からの復興に全力で取り組むとともに、防災・減災、国土強靱化の取組みを加速する。巨大自然災害や頻発化・激甚化する風水害に対処し、国民を守るための体制整備を進める」との考えも強調した。
 福岡厚労大臣は、三菱地所を経て、2005年の衆議院選挙で初当選。自民党厚生労働部会長や内閣府大臣政務官、内閣府副大臣、参議院自民党政策審議会会長などを歴任している。
 マイナ保険証について福岡厚労大臣は、「患者本人の健康・医療情報に基づくよりよい医療の提供を可能にするほか、救急時の活用を含め、適切な医療提供に大きく寄与する」とし、12月2日の健康保険証廃止の方針を堅持する考えを示した。総裁選の最中に、石破氏が廃止時期の再検討を示唆する発言をしていたことを踏まえた記者の質問に答えたもの。
 一方で、「マイナ保険証への移行で不利益を感じる方がないように、デジタルとアナログの併用を含め、当面は様々な対応を丁寧に講じていく必要がある」と強調した。
 ドラッグラグ・ロス問題に対しては、「極めて深刻な問題」との認識を示した上で、その解消のため、「医薬品の研究開発から薬事承認までのプロセス、そして薬価の評価まで、各段階で見直しを行う必要がある」と述べた。
 また、厚生労働副大臣には、自民党の宮﨑政久衆議院議員が留任し、公明党の鰐淵洋子衆議院議員が就任した。厚生労働大臣政務官には、自民党の塩崎彰久衆議院議員と自民党の三浦靖参議院議員が留任した。

 

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