全日病ニュース

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「選択療養制度(仮称)の創設に反対する」

 

「選択療養制度(仮称)の創設に反対する」

【四病院団体協議会】
四団体の各機関決定を踏まえて決定

 

 四病院団体協議会は5月28日に総合部会を開き、規制改革会議が創設を提案している「選択療養制度」(仮称)に反対することで4団体の意見が一致した。
 かねてから混合診療の実現を求めてきた規制改革会議は、技術ごとに定められた施設基準を満たした医療機関に実施を認める現行先進医療制度(評価療養の1つ)に対して、新たに、医師と患者の話し合い(同意)の内容を専門家が確認できればどの医療機関でも保険診療との併用ができるという仕組みを対置、3月27日に、その創設を提言した。
 その後、一定の修正を加えたが、実施医療機関を事実上自由化する、したがって混合診療を制度的に認めるという構想の骨格は変わっていない。
 この構想に、早くから日本医師会、保険者団体、患者団体等が反対を表明、5月14日には40団体が参加する国民医療推進協議会でも反対決議が行なわれた。
 四病協の各団体も国民医療推進協議会に参加しているが、このほど、各団体内部の議論と反対する旨の機関決定が出揃ったため、同日の総合部会で四病協として反対することを正式に確認した。