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日本准看護師連絡協議会が設立総会を開催

【准看協総会】
四病協が設立を支援　准看護師の教育研修体制の整備へ

　日本准看護師連絡協議会（滝田浩一会長）は３月４日、設立総会を開催した。同協議会は、日本医師会と四病院団体協議会の支援により昨年11月６日に設立された。設立総会では塩崎恭久厚労相が祝電を寄せ、准看護師の教育研修体制の整備に期待を示した。
　滝田会長は挨拶で、「准看護師養成制度の存続と、准看護師の全国レベルの能力向上を目指し生涯教育研修体制を確立することを目的に設立された」と説明した。
　滝田会長は活動方針として①准看護師の会員登録および教育研修体制の構築②准看護師が看護師を目指すことを支援する③准看護師の意見集約の場を確保し、社会的地位の向上を図る④准看護師養成環境の改善・強化を行う⑤潜在准看護師の再就職を支援する― の５点を示した。
　准看護師は約34万人（2014年時点）が就労し、看護職員の約22％を占める。
　同協会の正会員は准看護師の資格保持者で、募集は４月から行う。賛助会員は総会の時点で団体433、個人187人とのこと。
　 　来賓として、塩崎恭久厚生労働大臣の挨拶を神田裕二医政局長が代読した。
　「2025年には約200万人の看護職員が必要と推定される。看護職員の確保が重要な課題だ。准看護師は、診療所や慢性期医療など地域における活躍が期待されていることや、看護師へのステップアップにつながること、雇用の受け皿になることから、重要な職種と考えている。准看護師の教育研修体制が構築され、准看護師のさらなる能力向上が図られることを期待する」と述べた。

医師会立養成所を活用して研修を

　日本医師会の横倉義武会長の挨拶を、釜萢敏常任理事が代読した。「今後、医師会立看護師・准看護師養成所を活用するなどして、准看護師の研修体制を整えてほしい。日医として、准看護師養成制度を堅持し、誇りを持って働けるよう取り組んでいきたい」と述べた。
　四病協の代表として挨拶した日本医療法人協会の加納繁照会長は、「四病協は日医とともに2011年３月から准看護師の教育のあり方を検討してきた。
　本日、設立総会に至ったことはその成果である」と述べた。
　安倍晋三首相が祝電で「本協議会の設立はこれからの医療にとってまことに心強い。医療の現場で大きな力となって活躍することを期待する」との言葉を寄せた。
　萩生田光一内閣官房副長官は「総理もお祝いのメッセージを送り、政府が太鼓判を押した」と述べた。
　尾辻秀久元厚労相は「名称は『連絡協議会』でいいのか。設立目的を連絡協というゆるやかな組織で実行できるのか」と述べ、今後の活動拡大に期待を寄せた。木村義雄元厚労副大臣は准看護師の養成を検討する議員連盟の活動を報告。「協議会には今後、厚労省と直接議論してほしい」と要請した。
　赤枝恒雄衆院議員は、日本看護協会が、准看護師養成所を看護師養成所に転換して看護師養成に一本化しようとしていることを念頭に、「過重労働や当直負担の多さが問題になる看護師を助けることが、准看護師養成の目的でもある。看護師と決して敵対するものではない」と強調した。