2018年度総合医育成プログラム「受講者の声」

宮園 尊仁

宮園 尊仁
医療法人慈光会 宮薗病院
院長

 私の病院は鹿児島の地域の病院で、開業医も少なくなっており、高齢化も進んでいます。また、月に3,4回は当番病院として、乳幼児から高齢者まで幅広く救急車で搬送されてきます。こうした状況の中で、総合医の研修が受けられることを知り、今回の受講に到りました。
 スクーリングでは毎回様々な刺激を受けていて、特にノンテクニカルスキルコースの研修内容については、学んだことを当医療機関の職員に対して伝達講習を行っています。例えば仕事の教え方について現場の師長や部長に指導する等、院内の業務改善に取り組んでいます。

山嵜 紗代

山嵜 紗代
医療法人白壽会 安本病院
内科

 現在勤務しているのはケアミックスの病院で、一般内科として病棟・外来を担当しています。院長から本プログラムの話を伺い、面白そうだと思って今回参加することとなりました。
 私が参加したプログラムでは、糖尿病、リハビリ、認知症等、範囲が広すぎる疾患についても大事なポイントを絞って教えていただけることが非常に勉強になっていて、考える幅、選択肢が少し増えたというように感じています。また、ノンテクニカルスキルに関しては、コミュニケーションだったり、医師としてのリーダーシップだったり、全く勉強する機会がなかったようなことばかりで、これも非常に勉強になっています。

川端 康一

川端 康一
医療法人社団藤聖会
富山西総合病院
在宅医療科 診療科長

 元々プライマリ・ケアの領域での診療が多く、目の前の患者さんに対してその困っていることをどう解決するか、ということに今も取り組み続けています。総合病院に勤めているため所属する他の医師の多くが臓器別の専門医であるため、自分自身の知識とスキルを向上させることで病院に還元できないかと考え受講を希望しました。
今回講義を担当されている講師の先生方は全国から集まっていて、総合医というものを全体的に系統だてて学ぶにはすごくいい環境だと感じています。自分で選んでこうした先生方のセミナーを受講しようと思っても難しいところを、今回のプログラムで集めてくれているので、僕としては、紅白(歌合戦)を見ているような気持ちで、すごくワクワクしながら受講しています。

陰山 寛

陰山 寛
社会医療法人春回会
長崎北病院
内科部長

 私は元々循環器を専門に診療していますが、臨床の現場では専門の領域だけでは対応しきれない患者さんが数多くいらっしゃいます。そんな中、上司から今回のプログラムを勧められ、受講することとなりました。
 実際受講してみて、認知症や糖尿病など、各診療領域でよくみられる症例を具体的に示しながら幅広く学ぶことができたので、自身の専門領域から一歩踏み出せる勇気が出てきました。ノンテクニカルスキルについては初めて受けるような講義ばかりですが、問題をどう掘り下げるか、会議の出席者からいかに意見を引き出すか等についても方法があるということを知り、非常に参考になっています。
 病院からは私だけの参加ですが、仲間がほしいですし、自分の病院に限らず、こういった非常に参考になるプログラムは、うれしい限りです。