全日病ニュース

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14年改定のDPC対応方針:「3日以内再入院の算定ルール」と「後発医薬品指数」は再検討

14年改定のDPC対応方針:
「3日以内再入院の算定ルール」と「後発医薬品指数」は再検討

 

 12月12日の中医協総会は、2014年改定に向けたDPC制度の対応方針を整理した「中間とりまとめ案」について議論、分科会で再度検討すべきとした「3日以内再入院の算定ルール」と「後発医薬品指数」の2点を除いて了承した。

2014年改定に向けたDPC制度の対応(中間とりまとめ案=要旨)12月12日

●機能評価係数Ⅱの見直しについて
①データ提出指数
・名称は「データ提出指数」から「保険診療指数」に変更する。
・Ⅰ群病院で指導医療官を1年間派遣(出向)した場合に指数を一定加算する評価を導入する。
・「様式間の記載矛盾」があるデータの割合が「1%」以上ある場合、当該医療機関の指数を一定程度減じる評価方法を導入する。
・未コード化傷病名の割合が20%以上の場合に指数を一定減じる評価方法を導入する。
⑤救急医療指数
評価対象患者として、現行の「様式1の救急医療入院の有無」に加え、「重症な患者が算定すると考えられる入院料(救急医療管理加算、救命救急入院料等)を入院初日から算定していること」を追加する。
⑥地域医療指数(体制評価指数について)
・現行の10項目に「急性心筋梗塞の24時間診療体制」と「精神科身体合併症の受入体制」を追加した12項目で評価する。
・現行10項目については「小児がん拠点病院」を追加。さらに、2015年度以降は評価対象を「地域がん診療病院」と「特定領域がん診療病院」に変更することを今後検討する。
・「災害時における医療」に、災害拠点病院に加えて、新型インフルエンザ等特措法で指定地方公共機関に指定された医療機関を評価する(15年度からの導入を14年度以降に検討)。
・体制評価指数の評価上限(現行は10項目中7 ポイント)は医療機関群別に設定する。
⑦後発医薬品指数(新設)
・評価対象となる薬剤の範囲は入院で使われる全薬剤(包括部分+出来高部分)とする。
・ロードマップの目標値である60%を評価上限とし、連続値で評価する。*編集部注/再検討とされた
●算定ルール等の見直し
(1)退院後3日以内に再入院となった場合の算定ルール *編集部注/再検討とされた
・前回入院時の「医療資源を最も投入した傷病名」と再入院時の「入院の契機となった傷病名」の上2桁コード(MDC)が一致するものは「一連」と見なす。
・「7 日」以内の同一病名の再入院は「一連」として取り扱う。
・再入院時の悪性腫瘍の化学療法を実施する症例は当該ルールの適用を除外する。
・「一連」と見なされる再入院における退院期間の日数は入院期間とはみなさない。
(2)持参薬について
・持参薬については下記のような規定を設ける。DPC対象病院は、入院が予め決まっている患者に入院の契機となった傷病を治療するために使用する薬剤は、特段の理由がない限り、当該病院の外来で事前に処方する等患者に持参させて入院中に使用してはならない(特段の理由がある場合は診療録に記載する)。
●退院患者調査の見直し
・入院経路や退院先など様式1 の一部項目を見直す。
・15年度以降から様式4を様式1 に統合する。
・外来EF統合ファイルは、Ⅰ群・Ⅱ群に加え、Ⅲ群のDPC対象病院も提出を必須化する。等