全日病ニュース

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推進法の16年1月施行へ、がん登録実施の政省令案と運用GL案を検討

【がん登録部会】
推進法の16年1月施行へ、がん登録実施の政省令案と運用GL案を検討

 厚生科学審議会に新設されたがん登録部会は7月30日に開かれた。全日病からは、四病協から委員に推薦された永井庸次理事が出席した。
 がん登録は、これまで、健康増進法に基づく努力義務規定にもとづいて、すべての都道府県で任意による「地域がん登録」が実施され、がん診療連携拠点病院を中心に「院内がん登録」が取り組まれてきた。
 昨年12月に成立した「がん登録等の推進に関する法律」は、すべての病院(診療所は手上げによる)にがん患者情報の都道府県への届け出を義務づけるとともに、国の責任でがん登録の全国データべースを構築するという「全国がん登録」の実施とそれら情報の提供・利用に関する基本的事項を定めた。
 がん登録推進法は、「院内がん登録」にもとづく都道府県と全国のがん登録データベースの提供と利用に関する詳細は有識者による審議会の意見を聞くことを厚生労働大臣に課した。
 がん登録部会はこれを受けて設置されたもの。
 初会合のこの日は、まずはがん登録に関する政令案の議論を先行、続いて省令案をまとめて11月をめどに政省令の公布を見込んだ上、2015年にはがん登録運営に関するガイドライン案をまとめ、2016年1月のがん登録推進法施行に臨むというスケジュールを確認した。