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コロナ治療薬のゾコーバ錠の薬価を承認

　中医協総会（小塩隆士会長）は３月22日、新型コロナの治療薬であるゾコーバ錠（成分名・エンシトレルビル　フマル酸、塩野義製薬）の薬価を承認した。ゾコーバ錠は緊急承認を受け2023年３月15日に薬価収載していたが、2024年３月５日に通常承認されたため、改めて薬価収載を行った。緊急収載時と承認事項などは同じであり、薬価の変更は行わず、ゾコーバ錠125㎎１錠で7407.40円とした。
　ゾコーバ錠は、一般流通後から2024年２月11日までに約100万人の患者に投与され、市場規模は約280億円。高額医薬品に対して設定される市場拡大再算定の基準には達しなかった。
　また、市場拡大再算定による薬価引下げの医薬品の対象外となる類似薬の特例領域として、2024年度の四半期再算定から、腫瘍用薬の免疫チェックポイント阻害薬と潰瘍性大腸炎などに適応があるヤヌスキナーゼ（JAK）阻害薬を適用することを了承した。