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「大田記念病院が考えた」シリーズ第三弾
「大田記念病院が考えた白だし」のご案内
社会医療法人祥和会 脳神経センター大田記念病院
理事長 大田泰正
当院の管理栄養士が地元メーカーと共同開発してきた「大田記念病院が考えた」シリーズ。このたび新商品「大田記念病院が考えた白だし」(製造・販売:寺岡有機醸造株式会社)が発売となりました。2016年の「大田記念病院が考えただしパック」(株式会社カネソ22)、2019年の「大田記念病院が考えただしつゆ」(寺岡有機醸造)に続く第三弾です。「だしつゆを愛用しているが、白だしも欲しい」との声を多くいただき、メーカーと協議を重ねて約1年かけて商品化に至りました。お目にかかる機会があれば、ぜひご賞味いただければ幸いです。

新しく販売開始された、「大田記念病院が考えた白だし」
寺岡有機醸造販売サイト:https://item.rakuten.co.jp/teraokake/4964366801403/
当院は全日病では「だしの病院」と呼ばれることもあります(笑)。第一弾のだしパックは、開設40周年の記念企画でした。当院の管理栄養士たちは、だしを効かせることで減塩が可能になることから、患者さんにだしパックの活用を勧めてきました。しかし市販品は添加物や食塩を含むものが多く、安心して紹介できる商品が少なかったため、それなら自ら作ってみては、と提案し、地元メーカーの協力を得て開発に至りました。当初は周年記念のノベルティ程度の位置づけでしたが、雑誌やテレビでも取り上げられ、今ではカネソ22の主力商品となっています。なお、商品が売れると当院にわずかながらロイヤリティが入り、社会医療法人としての医業外収益の一例となっています。

数十年にわたり、管理栄養士に受け継がれている当院のレシピノート
創業者の一人である母・大田祥子は糖尿病治療を得意とする内科医でしたが、薬物治療より生活習慣の改善が重要との信念から、管理栄養士とともに熱心に食事指導を行っていました。料理の達人でもあり、早朝に山を登って寺を参拝し、マラソンは3時間台で完走、晩年は世界の名山に挑む登山家でもありました。2004年、エベレスト登頂後に滑落し帰らぬ人となりましたが、その精神は「大田メソッド」として管理栄養士に受け継がれています。
だしを通じて母の思いを形にできたことは、私にとっても大きな喜びです。患者さんの治療において食事は極めて重要ですが、昨今は病院給食のコスト増もあり、十分な内容を維持することが難しくなっています。その中で創意工夫を重ねつつ、形を変えても「大田メソッド」を継承していきたいと考えています。

診察中の故・大田祥子医師

栄養バランスと調理法を工夫すれば、食べれないものはないとの考え方で、当院の給食には揚げ物も登場します。