全日病支部だより

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鹿児島県支部の活動報告

支部長  牧角 寛郎

 鹿児島県支部では、5月27日に令和5年度の総会を開催し事業計画及び予算が承認されました。
 当日は、総会終了後に特別講演として本部より猪口雄二会長をお招きして「今後の医療提供体制について(第8次医療計画等)」をテーマに、医師の働き方改革への対応として、時間外労働の規制や各水準の指定と適用を受ける医師の条件、宿日直許可に関する取り扱いの現状説明がありました。また、医療DXにおいては、今後、関係行政機関の密接な連携の下、政府一体となって推進するための体制や当面の進め方の案を示されました。第8次医療計画においては、がんや脳卒中などに対して患者の特性に応じた診療提供体制の整備や転院搬送に伴う医療機関間の連携など見直しのポイントについて、詳細な資料をもとにご講演いただきました。

 今年度の支部の事業計画においても働き方改革に伴い、派遣元病院との連携と共通理解を図り勤務環境の整備を支援していくことを再確認しました。
 また、地域医療構想においては、新型コロナの影響で議論が停滞している状況等を踏まえ、会員に改めて意義を周知し各々が当該地域の特性や将来推計を把握した上で地域における役割を認識するとともに地域包括ケアシステムと地域医療構想を目指す取り組みを行うこととし、県医師会が重点事業として掲げている地域医療構想にかかるデータ分析事業や外来機能報告制度への情報提供を積極的に協力していく等の方針を決定しました。
 更に、今年は令和6年4月の診療報酬・介護報酬・障害福祉サービスのトリプル改定の議論に注視し、会員への情報提供を迅速に行うこととしております。
 以上の事業計画推進と医療・介護の人材不足解消並びに物価高騰に対する財源確保のため、県医師会をはじめ県行政との情報共有と連携をさらに強化する予定です。