全日病ニュース

全日病ニュース

厚労省 スプリンクラー設備等設置の実態調査を実施

厚労省 スプリンクラー設備等設置の実態調査を実施る

設置義務強化に伴う補助金等積算データ獲得が目的

 厚生労働省医政局の地域医療計画課は、8月12日付の通知(医政地発0812第1号)で、各都道府県に医療機関のスプリンクラー設備等設置の実態調査を依頼した。
 調査対象は入院設備をもつ病院、診療所、歯科診療所、助産所。
 医療機関の防火設備については、福岡市有床診の火災直後の昨年11月にも実施しているが、その調査は、防火設備の設置と防火対策体制の状況把握が目的であった。
 今回の調査は、総務省消防庁が7月の「有床診療所・病院火災対策報告書」にもとづいてスプリンクラー設備等設置の基準を強化することを受け、厚労省として、今後の予算積算などの参考にすることが目的。
 そのため、調査内容も、13年度補正予算に計上された有床診療所等スプリンクラー等施設整備事業(101億円)の内示(14年7月)の有無のほか、夜間における患者見守り体制(13床当たり職員1名)など新基準の該当有無、スプリンクラー設置計画の有無と計画年度と、新基準を踏まえた補助金の規模を見込む根拠を得る項目となっている。
 日本医師会は同日付で都道府県医師会に文書を発信、同調査について、管下関係医療機関への周知を要請した。